朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ワインの値段@レストラン

2008-09-14 | 食べること、レストランなど
いつも思うのです。特に日本の「高級」レストランで。
 どうしてワインの価格が高くて、多くの場合(リストの中で安いのを頼む)、まずい~か~まあまあ(ただし価格に釣り合っていない)のか。
 料理は、人手と材料費が掛かる、仕入れた食材が廃棄となるリスクがある、サービスに手数が掛かる、食器の種類が多く洗浄に手数、壊れることもある。なにより、料理人の技術と感性が必要。だから高価でも納得。
 ところが、店で一番よく売れるワインは、恐らくもっとも安いものか下から2番目でしょう。このクラスが高い、まずい。
 利益の源泉を酒に乗せるな。料理で勝負しろ。

 想像ですが、出入り酒屋の勧める(原産地では)大衆ワインをほぼ言いなり(「今回○○プロモで、安くしておくよ」とかいわれて)最安値で仕入れて、市販価格(酒店消費者価格)の5倍くらいの値付けする。酒屋のプロモーション文言をそのまま、リストの解説に書く。つまり料理店での付加価値はない、冷やすこと、グラス提供と開栓くらい。ぶったくりダ。
 最悪の実例です。数年前、とある地方の一流ホテル食堂で、都合でハーフの赤ワインを注文。選択肢なしで、出されたのは単に「ボルドー」と書かれたサントリーが輸入したもの。これが3000円(ハーフだよ)。いわゆるTable wineで、欧州でならば酒屋で200円くらいか。日本の酒屋でも500から700円くらい。香りも味もない赤いアルコール水だった。
 .....
 最近、近所で入ったお店。
 なんと、ハーフボトルが1200円、フルが2400円。そして美味しいワインだった。フランスのメドック(ボルドー)産。ご主人は正直に酒屋のお薦めですが自分で試飲して買ったと紹介です。感心。しかも値段がリーズナブル。
 おっと、料理も最高。すし料理をバックグラウンドにする和食。どこかの寿司屋の息子が独立してチャレンジしているらしい。
 
 ボクの提案。ワインの価格は、フルボトル1本で「ファシリティ料1000円(冷やしチンやグラス等設備費)」+「仕入れ価格」x(1.3~1.5:サービスチャージとリスク負担)で売るべし。そうすると、市販1000円程度のそこそこ良質wineが2300~2500円。時に張り切って銘柄モノを飲むときでも、5-7000円で飲める。
 こんなお店が増えていかないかな~
※「政治」と同じで、消費者(有権者)があほなので料理屋も進化しないのでしょうな。


 
コメント (2)
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