雑誌『ドルメン』は、1932年4月に創刊された雑誌です。当時の、人類学・考古学・民俗学等の動向がわかるものです。ちなみに、「ドルメン」の意味は、支石墓のことです。この雑誌は、岡 茂雄[1894-1989]が1924年に岡書院を創業して、人類学や考古学を支援する意味で創刊されました。ちなみに、岡 茂雄は、著名な民族学者の岡 正雄[1898-1982]の兄です。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。
第2巻第6号は、1933年6月に出版されました。本号の表紙は、ローセルの女人浮彫像です。本号の内容は、以下の通りです。但し、目次の順に打ち込みましたが、実際の頁順とは異なります。なお、目次には現在では不適切な表現が含まれている場合がありますが、当時のままとしていることをご了承下さい。
- 忌明塔(今井啓一)
- 学界彙報
- 雑誌叢欄
- 「南鮮の市と旅宿」正誤
- 日本人類学の始祖故坪井正五郎博士の自叙伝1(吉川芳秋)
- シュミット博士を悼む(大山 柏)
- 阿里山蕃がトフヤ族タパグ族に分れた由来(矢多一生)
- カムチャーツカ紀行5(中山英司)
- 蘇湯雑話(林 魁一)
- 論文の外国語訳と云ふ事(山口隆一)
- ビスマーク諸島の探検
- 露國國立歴史博物館の古墳発掘十二探検隊
- 黄河洪水研究
- 一薩摩スケッチ(村田治郎)
- 満州に行はる賭博のやり方1(中溝新一)
- 他屋生活について(千代延尚壽)
- 「Onanie語史攷」について(菅谷泰昌)
- 大和の禁厭(乾 健治)
- 天羽氏「人獣交換の結末」にそえて(斐澤城皃)
- オカンヂャケと若狭井と(孚 丘生)
- 長門國阿武郡川上村平家伝説(弘津史文)
- Onanie語史追攷(大藪訓世)
- 人種秘誌12(山中源二郎訳)
ドルメン第2巻第6号目次(*画像をクリックすると、拡大します。)