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人類学のススメ

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人類学の本56.優生学の名のもとに

2013年08月20日 | E1.人類学の本[Anthropology:Japanese

Kevles1993

優生学の名のもとに―「人類改良」の悪夢の百年
価格:¥ 2,854(税込)
発売日:1993-09

 この『優生学の名のもとに』は、カリフォルニア工科大学のダニエル・ケヴルズ(Daniel J. KEBLES)さんが、優生学、特に優生学の歴史について書いたものです。副題には、「人類改良の悪夢の百年」とあります。1993年に、西俣総平さんによる訳で、朝日新聞社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全19章からなります。

  1. 優生学の創始者:フランシス・ゴールトン
  2. 生物測定学の創始者:カール・ピアソン
  3. 偉大なる思想の信奉者:チャールズ・ダヴェンポート
  4. 優生思想の普及
  5. 優生運動の堕落と欠点
  6. 種の再生への道
  7. さまざまな優生立法
  8. 高まる優生学への批判
  9. 偽りの生物学
  10. ライオネル・ペンローズとコルチェスター調査
  11. 優生学の改革運動
  12. 素晴らしき新生物学
  13. 人類遺伝学の確立
  14. イギリス学派の最盛期
  15. 血液・ビッグサイエンス・生化学
  16. 染色体:製本のミス
  17. 新しい優生学
  18. 人間の遺伝への干渉
  19. 神の抹殺

 本書は、優性学の歴史について書かれています。この優生学には、多くの人類学者が関わっており、参考になります。本書でも1章をさいて取り上げられている、チャールズ・ベネディクト・ダヴェンポート(Charles Benedict DAVENPORT)[1866-1944]は、第8代アメリカ自然人類学会会長を務めた人物としても有名です。


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