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人類学のススメ

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霊長類の形態・進化の洋書1.霊長類の歴史

2011年04月10日 | M9.霊長類の洋書:形態・進化[Morpholo
History of the Primates: An Introduction to the Study of Fossil Man History of the Primates: An Introduction to the Study of Fossil Man
価格:¥ 109(税込)
発売日:1966-06

 この本は、元オックスフォード大学の解剖学者兼人類学者のウィルフリッド・ル・グロ・クラーク(Wilfrid Le Gros Clark)[1895-1971]さんが霊長類の進化の歴史について書いたものです。1949年に、初版が『History of the Primates: An Introduction to the Study of Fossil Man』として大英自然史博物館から出版され、その後、版を重ねた名著です。

 なお、本書は、1983年に、広島フィールドミュージアムの金井塚 務さんによる翻訳・元立教大学の香原志勢先生のよる解説で、どうぶつ社から『霊長類の進化』として出版されています。本書は、1970年に出版された第10版を翻訳しています。

Clark1983

霊長類の進化 (自然誌選書)
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:1983-01

 本書の内容は、以下のように、全24章からなります。

  1. 人類の系統上の位置
  2. 動物の分類と進化的意義
  3. 自然淘汰
  4. 進化の間接的証拠
  5. 人類の進化史をたどって
  6. 化石証拠
  7. 地質年代
  8. 骨と歯
  9. 現生霊長類
  10. 類人猿
  11. サル類
  12. メガネザル類
  13. キツネザル類
  14. ツパイ類
  15. 進化と特殊化
  16. 最古の霊長類
  17. 化石サル類と化石類人猿
  18. アウストラロピテクス類
  19. ホモ・エレクトゥス
  20. ホモ・サピエンスの起源
  21. ネアンデルタール人
  22. ネアンデルターロイド
  23. 現代人型ホモ・サピエンス
  24. まとめ

 本書は、人類進化の本にも分類できますが、全24章の内、17章までが化石霊長類と現生霊長類にさかれているので、「霊長類の形態・進化の洋書」に分類しました。内容も古くなっていますが、1983年に翻訳書が出版されているので「古典」には分類しませんでした。しかし、初期の化石霊長類の研究が良くまとめられています。

Clark1949


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