人類学のススメ

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チンパンジーの本30.森へ帰る

2011年04月07日 | M6.霊長類の本:チンパンジー[Chimpanz

Masui1979

森へ帰る (1979年)
価格:¥ 2(税込)
発売日:1979-06

 この本は、ステラ・ブルーワー(Stella BREWER)[1951-2007]さんが、密輸・ペット・実験動物として使われたチンパンジーを野生に帰した物語です。1979年に、元上野動物園園長・よこはま動物園ズーラシア園長の増井光子[1937-2010]さんと増井久代さんによる翻訳でサンリオから出版されました。

 本書は、以下のように、全24章からなります。

  1. ウイリアム
  2. ガンビアでの幼年時代
  3. 動物たちの家
  4. アブコ
  5. チンパンジーたちの到来
  6. 里親ティナ
  7. 保護区の諸問題
  8. 最後の藁
  9. ニオコロ・コバ
  10. 初めて野生に戻す
  11. アブコに訪れた死
  12. 準備のとき
  13. アセリック山へ帰る
  14. 再会
  15. 野生生活を学ぶ
  16. ウイリアムは立派な大人
  17. ニア・ミス
  18. 遊びと練習
  19. 野生のチンパンジー
  20. ボボ
  21. 象の赤ん坊
  22. ユラとキャメロン
  23. 遭遇
  24. 未来に向かって

 著者のステラ・ブルーワーさんは、1968年に最初のチンパンジー・ウイリアムを受け入れ、野生に帰す努力を始めます。その後、西アフリカのガンビアに19頭のチンパンジーを解放し、現在では86頭にまで増えているそうです。ブルーワーさんは、1977年にデイヴィッド・マースデン(David MARSDEN)さんと結婚し、2人の息子さんまでもうけましたが、残念ながら、2007年に56歳という若さで他界しました。


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