森へ帰る (1979年) 価格:¥ 2(税込) 発売日:1979-06 |
この本は、ステラ・ブルーワー(Stella BREWER)[1951-2007]さんが、密輸・ペット・実験動物として使われたチンパンジーを野生に帰した物語です。1979年に、元上野動物園園長・よこはま動物園ズーラシア園長の増井光子[1937-2010]さんと増井久代さんによる翻訳でサンリオから出版されました。
本書は、以下のように、全24章からなります。
- ウイリアム
- ガンビアでの幼年時代
- 動物たちの家
- アブコ
- チンパンジーたちの到来
- 里親ティナ
- 保護区の諸問題
- 最後の藁
- ニオコロ・コバ
- 初めて野生に戻す
- アブコに訪れた死
- 準備のとき
- アセリック山へ帰る
- 再会
- 野生生活を学ぶ
- ウイリアムは立派な大人
- ニア・ミス
- 遊びと練習
- 野生のチンパンジー
- ボボ
- 象の赤ん坊
- ユラとキャメロン
- 遭遇
- 未来に向かって
著者のステラ・ブルーワーさんは、1968年に最初のチンパンジー・ウイリアムを受け入れ、野生に帰す努力を始めます。その後、西アフリカのガンビアに19頭のチンパンジーを解放し、現在では86頭にまで増えているそうです。ブルーワーさんは、1977年にデイヴィッド・マースデン(David MARSDEN)さんと結婚し、2人の息子さんまでもうけましたが、残念ながら、2007年に56歳という若さで他界しました。