野生と環境 (ヒトと動物の関係学) 価格:¥ 3,045(税込) 発売日:2008-11 |
この本は、全4巻のヒトと動物の関係学の第4巻・野生と環境です。池谷和信さんと林 良博さんによる編著で、2008年に岩波書店から出版されました。
本書の内容は、以下のように全3章からなります。
序章.地球の野生動物と人類(池谷和信・林 良博・奥野卓司)
第1章.ヒトと野生動物の関係史
- 野生動物の絶滅と人類(春成秀爾)
- ユーラシアを結ぶヒグマの文化ベルト(天野哲也)
- 野生動物とヒトとの関わりの現代史: 霊長類学が変えた動物観と人間観(山極寿一)
第2章.現代におけるヒトと野生動物の地域諸相
- 分布域が拡大する日本のイノシシ: 暖冬、耕作放棄地・放置竹林、農業被害とイノシシとの共存(高橋春成)
- ヒトに翻弄されるアジアの野生動物: 有蹄類を中心に(高槻成紀)
- 北アメリカ極北地域の動物と民族文化: アザラシとカリブー、ホッキョククジラ、犬を中心に(岸上伸啓)
- ブッシュミート問題: アフリカ熱帯雨林の新たな危機(市川光雄)
- アマゾンの残された動物の維持: 新世界ザルの事例(伊沢紘生)
第3章.グローバル化する「動物保護思想」と地球環境問題
- 海洋動物のグローバル・コモンズ(秋道智彌)
- 野生生物の保全と国際制度形成(阪口 功)
- 絶滅危惧動物の野生復帰と地域再生: コウノトリの野生復帰プロジェクト(菊地直樹)
- 排除の論理から共存の論理へ: 動物保護区をめぐる新たな関係(池谷和信)
本書は、直接、動物考古学の本ではありませんが、大変、参考になります。