本日、映画『沈まぬ太陽』を観てきました。上映時間3時間22分は、10分間のインターミッションがあるもののかなりの長時間でしたが、それでも内容が素晴らしいので見入ってしまいました。
山崎豊子さんによる原作で、映画では俳優・渡辺 謙さんが演じる主人公・恩地 元のモデルは、小倉寛太郎[1930-2002]さんだと言われています。
(映画館で購入したパンフレット)
実は、私は以前勤務していた群馬県立自然史博物館で、小倉寛太郎さんとお会いしたことがあります。1998年だったと思いますが、2本の電話が発端でした。
1本目は、群馬サファリパークからで、サファリパークで預かっている動物の標本を博物館に移管したいとのことでした。時をおかず、2本目の電話は女子栄養大学からでした。この女子栄養大学には、動物学者の小原秀雄さんが勤務されていたのですが、1998年に退職されたため、大学が預かっている動物の標本を博物館に移管したいとのことでした。
ほぼ同時にきた電話ですが、この2ヶ所の標本は、小倉寛太郎さんがアフリカのケニアに勤務していた時代に製作させた剥製標本や骨格標本でした。
その後、小倉さんと奥様が来館され、親しくお話をさせていただいたことを思い出しました。その時に、小倉さんが墜落事故の担当をされたことや、縁のある群馬県の施設に移管したいというご希望を伺いました。また、私自身、小倉さんがかつて勤務された海外の内、パキスタンのカラチとケニアのナイロビには行ったことがありますので、共通点がありました。さらに、小倉さんと私の父が、小倉さんの奥様と私の母が、小倉さんのご長男と私の年齢が同じだという偶然に驚きました。ちなみに、映画では女優・鈴木京香さんが恩地りつ子さんを演じています。その後、私は異動したためにお会いすることはありませんでしたが、小倉さんが出版された本を寄贈していただきました。
この小倉コレクションは、現在、群馬県立自然史博物館に所蔵されています。なお、博物館では、現在、『沈まぬ太陽』の公開に合わせて、2009年11月4日~2009年12月27日まで、剥製を展示しています。これらの剥製は、主人公のナイロビの自宅に飾られていたもので、博物館から貸し出して撮影したようです。実際、パンフレットにも協力として博物館の名前が記載されています。
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