金曜日になりました。梅雨が明けた途端に猛暑が続きます。ある意味ではっきりした季節の移り替わりで潔いのですが、体がついて行ききれません。
潔い、という表現が当てはまるかどうかは別して、ポンド相場が1日ともたずに方向を変える潔さに、デイトレーダーを除き、扱いづらい相場が続いています。本日はあえてそのポンド相場を分析してみます。
添付のチャートは、ポンドドル相場の週足です。まずは根底の流れを把握しようとしていますが、リーマンクラッシュがあまりにも深く短期間で発生したためラインも引けないほどで、トレンド云々どころではありません(おそらく、ジョージソロスがかつてポンド相場を壊した値幅と期間を、優に上回っていたかと思います)。
大底からの切り返しだけを見れば、確かに上昇相場です。確かに・・・下落したのだから上昇もあり得る・・・と考えるのは、間違ってはいません。しかし、上昇スピードは明らかに遅く、26週間かけてやっとフィボナッチの38%戻しを達成したに過ぎず、下落の影響を受けていると考えるのが自然です。
相場は一目均衡表の雲に入り込んだものの、五里霧中のなかで、最後の手すりから手を離し切れないように、下限に張り付いています。
実は怪談話に例えたのは、なんと言っても雲の厚さです。基本的に雲の間はトレンドが無いと考えるのが自然で、言い換えれば、この厚い雲の中であれば、自由に上下できる・・・と言うことができてしまいます(恐)!
現在、雲の上限が1.6970/75水準から9月にかけて1.6830/35水準に水平移動、一方で下限は現在の1.6100水準から、今後1.4570水準まで下落します。最大で約2200ポイント!!という、ぶ厚い雲の中で、どう動くか判らない状況はあまり想像したくありません。上昇するのであれば早くしないと、ますます不利な状況となりそうです。
チャートの1マスが900ポイントと、日足なら1マスで画面いっぱいになってもおかしくないチャートにすら違和感を覚えます。もしこのまま上昇するためには、このチャートに限定して考えても、
・転換線が雲入り
・遅行線が当時の基準線越え
・遅行線が雲入り
・現行価格が戻り高値越え
・現行価格が雲を上抜け
などが、タイミングとして浮かびます。
1.7100水準に引いた、緑の水平線は、過去の上昇相場で最後の一上げを演じた際の、始点水準です。フィボナッチ50%戻しが1.7350水準にあり、上昇してもこのあたり(と言っても、200ポイントもある差を”あたり”で済ましてよいのか・・・悩みます)が上値抵抗となります。
今後、ポンド相場はオシレーターが重要になってくる予感がしています。もっとミクロに分析できないか、可能でしたらお伝えしますが、ロスリミットも相当見込まなくては戦略すら見えない難しい相場に、あえて手を出す必要性の方を考えたいところです。
今週は底値から26週目・・・ということは、変化日の第一候補でもありそうですね。