20日アジア市場
日本の祭日で東京市場が休場となった20日は、チャートを見る限り円売り、ドル売り相場であったことが見て取れます。
94.25円水準で先週末を引けたドル円相場は、同水準で今週を始まると概ね上昇相場を継続し、ヨーロッパが参入し始める15時前後には、94.75円水準まで上昇。ポンド円は153.70円水準から155.65円水準、ユーロ円は132.85水準から134.30円水準まで、概ねストレス無く上昇しました。材料視された内容は特に見当たりませんが、先週末の円安値を更新する流れからテクニカル的に円売りが加速したことはチャートからも見受けられます。
ヨーロッパ市場
この時間に入り、ドル売りが顕著となりました。ドル円はドル売りの圧力を受けて下落し、以降は上値が重たい展開となっています。
株式市場などは、米系大手のノンバンクが破綻を回避したなどのニュースを好材料に金融株を中心に底堅い流れが継続した模様で、ユーロやポンドは対ドル高値圏で底堅く推移しました。
アメリカ市場
NY市場時間を迎え、相次ぐ企業決算は概ね良好な結果に、債券市場からも少しずつ資金が流出して投資先に向かっているようにも見えます。途中発表された景気先行指数も予想より改善した内容に、市場は全体的に安心感が増したように思えます。
しかし、ドル円は円売りとはならず、反対にこれまでの上昇相場を調整気味に円高推移。ユーロドルは、底堅いものの高値圏での揉み合いに終始してドル安を進め切れておらず、特に投資マインドが急速に向上したという動きには至っていません。
本日東京市場
本日7月21日午前の東京外国為替市場は、ドル円での円高が目立つ展開です。
昨日の海外市場では、リスク志向が高まる内容の報道が数多くあり、ユーロやポンドが対ドルで高留まる中で、ドル円はNY時間以降、円高に推移。クロス円もドル円に牽引される形で円高相場となっています。
株式市場も総じて堅調に始まり、日経平均は9500円台に載せて前場を終わっており、通常であれば円安推移となっても悪くない展開です。
円安になりにくい原因としてひとつ考えられることは、麻生政権の解散が決定し、これまでの不透明な政治要因が消えたことによる円買いです。ただ、昨日の海外市場の変動を見て気になるのは、あれだけ注目されていたアメリカ企業の決算発表が進む中で、それほどの反応が見えません。内容自体に安堵感はあるものの、決して安心して買い進める内容ではないと、市場は判断している可能性もありそうです。
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