16日東京外国為替市場午後
15日海外市場が強気相場で引けたことを受け、16日の東京時間序盤は総じて堅調な動きとなりました。
しかし午後に入って直ぐに、大手格付け機関が、ニュージーランドの国債信用格付け(いわゆるソブリン格付け)を引き下げる見通しとの報道がありました。為替相場はNZDが総じて下落し、円買いドル買いが強まると、その他の通貨ペアも概ね同様の流れとなりました。
株式市場も寄付きからの上昇相場が一変して下落基調となり、結局、一時200円強の上昇を見せた日経平均も前日比75円弱の上昇にとどまって引けました。上値を重くしたほかの理由として、中国の経済指標が概ね予想の範囲内だったことで、好結果を期待した向きの失望売りも若干あったのでは、との指摘もありました。
欧州市場
欧州時間に入り、主だった指標発表の予定も無く、アメリカの企業決算待ちといった様子の中で円買いドル買いが穏やかに継続。一時ドル円は93.55円水準と、日中高値の94.45円から1円近く下落しました。しかし、本格的な市場時間に入ると前日アメリカ市場の好況感が材料視されたのか、株式市場は堅調に推移し、為替相場も円売りドル売りへと反転しました。
米国市場
NY時間に入り、まもなく発表された米系大手証券の決算は、予想を上回る好調ぶりだったようです。加えて、新規失業保険申請数が減少した発表も材料視された模様で、株式相場が上昇するとドル売りが加速し、ユーロドルは、前日の高値を上回る1.4165水準まで上昇し、他の通貨でのドル安を牽引しました。ユーロは対円でも上昇となり、安値の131.65円水準から133.15円水準まで上昇して円安を演出しましたが、ドル円は円安ドル安の結果93円台中盤から後半での揉み合いに終始しました。
その後、日本時間深夜に発表されたフィラデルフィア製造業指数が、不調な結果となったことや、米系ノンバンクの破産懸念から一時悲観色となった各市場ですが、引けにかけて回復しています。ダウ平均は前日比95ドル強の上昇で終わりましたが、金相場は下落、債券相場は上昇など、まちまちな結果となっています。
本日7月17日午前の東京外国為替市場
取引日が切り替わったと同時に円高ドル高へと穏やかに反転しています。
主だった材料は特に見られませんが、ポンドやユーロが対ドルで弱いため、クロス円が軟調に推移しており、円の買い需要がドル円相場に影響している格好です。
株式市場は前日海外市場の流れを引き継ぎ、強気で寄り付きましたが、円高に推移する為替相場に水を差された模様です。
基本的にはアメリカ企業の決算発表待ちといったところですが、各市場はまちまちな動きが見られ、主な市場へと移るたびに流れが変わりやすいところを見ても、夏季休暇を控えたポジション調整が主流となりつつあるのかも知れません。
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