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IMM取組残高分析 活字版‐円売減速も残高10万の危険水準迫る「売り加速するユーロと主役交代なるか」

2013-05-29 15:12:49 |   -【特集】IMM残高分析

さて、今週も活字版をお届けします。まずはドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。

<ネットポジションのグラフ>
注目のドル円相場ですが、週の前半はドル高が加速する展開が見られ、103円台後半を伺うようなドル高地合となっていました。そうした背景を受けて、この時点でのヘッジファンドなど投機筋は、更にドル買いポジションを積み増す動きを見せていたようです。

今回のドルのネットポジションは95,186コントラクトの買い越しとなっており、いよいよ10万コントラクトに迫る勢いでした。

<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。

引き続き、対ドルでの主要通貨の売り越しが、鮮明となっています。ドルに対して買い越されているのは、メキシコペソとニュージーランドドルだけとなっています。

<前週比グラフ>
次に前週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円ですが、ドル高円安地合に弾みがつく中で、円を売り越す流れが継続しています。ただ、円のショートがかなり積み上がっていますので、ここからの動きは恐る恐るという感じも出て来ており、前回から比べるとややペースが減速しています。
円は前の週に比べて6,779コントラクトの売り越しとなっています。

続いてユーロです。
利下げが実施され、テクニカルにも一目均衡表の日足雲を完全に下抜けた事で、大きな売りトレンドが形成されています。相対的にドルが強い事も手伝って、ユーロ売りを更に強める動きが目立ちます。

ユーロは前の週に比べて34,028コントラクトの売り越しとなっています。

そのほか、利下げを実施した豪州ドルは、今週も売り越される展開が、比較的強いペースで続いています。
豪州ドルは前の週に比べて18,959コントラクトの売り越しとなっています。


さて、このところ急ピッチで進んでいた円安と日本の株価上昇相場ですが、先週の後半から、一転して大きな調整を迎えました。ドル円相場は一時100円台をつけるなど、波乱の展開となる中、ここまで数ヶ月間続いた円安相場は、円の下値警戒感が出始めています。一方、下落トレンドを開始し始めたユーロ相場の動きは、まだ新鮮みがあります。

これは、ヘッジファンドの取り組みにも表れており、円は次第に小さく、ユーロはより大きく動き始めています。今週はこうした、主役の交代が見られるのかどうかに、注目したいと思います。


※動画は下記URLでご覧いただけます。
http://forextv.jp/Video/Video_IMM.php



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