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外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

マイン←→ユアーズ【MINE YOURS】

2006-04-10 11:27:26 |   -FX実用相場用語

為替取引や多くの金融取引で用いられる言葉で、
買った=マイン(MINE)
売った=ユアーズ(YOURS)

またはこれに似たやり取りの時に使用する。金利関係の取引では売買といよりも(資金を)出す・受ける、(金利を)払う・取るという意味合いが強い場合があるが、市場種類によっては独特の使い分けがあるので注意が必要だ。ただ、ここでは外国為替の売買に限定して覚えることを第一としたい。

売った・買ったの主語はあくまで通貨ペア表示の左側通貨であり、具体的に売買される側の通貨なので取引通貨と呼ばれる。ドル円なら売買されるのはあくまで米ドルで、その対価が円ならドル円ペア、スイスフランならドルスイスペア、カナダドルならドルカナダペア・・・となる。外国為替取引を行う際には、ご自身が何の通貨を取引しているのか認識しよう。

使い方
お客さん「いまドル円はいくらですか?」
事業者「はい、117円の90-95です。」
お客さん「では、90で30万ドルユアーズで」
事業者「ダンです。117.90で30万ドル売りました。」


こぼれ話
マイン・ユアーズは英語であるが、東京外国為替市場では初めから英語が多用されていたわけではない。暫くは「買った」「売った」という言葉が市場で飛び交っていたが、大相場などで気合が入りすぎると語気が強くなり、
「・・・った~!」「・・・った~!」
というように、語尾の「た」しか聞こえなくなってくる。非常に紛らわしく誤った取引が続発したので、英語を用いたところ売買の区別が容易になり定着した、という。

気合が入ると英語でも語尾しか聞こえないのであるが「・・・ィ~ン!」「・・・ァ~ズ!」だけでも識別ができた。では、ユアーズとマインが同時になった経験はあるか!?

答えはYESであるが、本当に同時というのは経験内で数回あるかどうかだ。個人的に「マユアーズ」といったこともある。その時の市場の反応は・・・一瞬時間が止ったことを覚えている。

こんなこともあった。

ある日、ある銀行の、声が大きいディーラーが「マイン」と怒鳴った。その場にいたブローカー全員がそう認識した。しかし担当者は微妙にその前に違う銀行のディーラーが「ユア・・」といっているのが聞こえたので「ユアーズ」と市場にコールしたのだ。

銀行は「買え!」といっているのに担当は「売れ!」という状況が発生した。市場はパニックになった。個人的には「OFF!」といって「一旦は価格なし!」と逃げた記憶がある。

今や一般投資家が手軽に為替取引ができる時代だ。どんなに市場が荒れても、多少はワイドな価格になることはあっても、価格がなくなることはない。相場が動かなくなった理由の一つかもしれない。

【外為ガイドブック ま行や行-M,Y】あと





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