外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ユーロ、対ポンドでも下落、ドル以外なら売りがトレンドか・・・1月13日「FXフラッシュ1930」

2010-01-13 19:58:33 |    -ユーロ円

次に、今日のテクニカル分析は、ユーロ円相場です。

ユーロドル相場が底堅く推移する中、ユーロは対ポンドや対スイスで軟調に推移しています。通貨によってはユーロ高へ反転しているものもありますが、それまでの流れはユーロ売りが主流だったように見えます。

ユーロ円はここ暫く、概ね128から138円のレンジ取引となっていますが、日足チャートでは、



134円台にいた2日前から昨日の下落によってストキャスティクスはWトップを作って買われすぎの領域から脱出したように見えます。対ドル以外でのユーロ売りはトレンドと仮定した場合、ユーロの売り場探しが順当に見えます。
現在、雲の中へ入った相場ですが、雲の上限をレジスタンスに転換線までの132.60から80をユーロ売りのゾーンと考え。133円台に乗せるようなら一旦はストップ。目先の下値目標は、雲の下限と基準線が重なる130.80辺りを考えます。

最後に、本日の米国経済指標、発表予定をお伝えします。

21:00 USD    MBA住宅ローン申請件数指数
予想NA   前回   -22.80%

04:00 USD    ベージュブック(米地区連銀経済報告書)

今晩は地区連銀経済報告書、いわゆるベージュブックの内容が公開される予定で、それに先立って朝方から連銀総裁の発言が材料となっています。強気なトーンも見られる半面で、住宅市場の回復が遅れている内容の、悲観的なニュースが入るなど、一時期強まった早期利上げ期待が、随分不透明になってきた印象があります。

先週のMBAローン申請指数は、前回の-10.7%から-22.8%へと大きく減少しており、2週連続して落ち込みが顕著となっています。万が一減少率を強めるようなら、ベージュブックの内容も概ね想像が付き、一層金利先高観が遠のく可能性がありそうです。 
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チャートで見る、東京外国為替市場の概況と、欧州市場序盤の流れ(01月13日)

2010-01-13 19:26:12 |    -ドル円

ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。



取引日付が1月13日に切り替わる、日本時間午前7時時点のドル円相場は、前日終値と同水準の90.97円付近で寄り付いた後、昨日の円高を調整するように、穏やかなドル買いが先行しました。

仲値公表が近付くにつれてドル買いが強まると、91.37付近の高値をつけましたが、値決め直前にはやや意識的にも見えるドル売り相場となり、そのまま90.90の安値をつける往来相場となりました。その後は、早朝地合を継続するように緩やかなドル買い相場となっています。

欧州時間に入っても特別な地合変化もなく、日本時間17:00現在、91.25付近での小動きに留まっています。

◆変動要因の考察(ファンダメンタル分析)
東京時間では、
朝方から米国地区連銀総裁からコメントが続き、フィラデルフィア連銀総裁から発せられた、利上げタイミングに触れたコメントを材料にドル買いがすすむ局面がありました。ただ、仲値に掛けて見られたドル売りの動きを見る限り、実需ベースではドルが余剰だった観があり、昨日の円独歩高を裏付ける格好となりました。

欧州時間に入り、ユーロポンド相場が一段の下落を見せた結果、ユーロドル、ポンドドル共に乱高下する荒い展開となっており、対ドルでユーロが1.4514、ポンドが1.6231の高値をつけています。
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本日の「FXフラッシュ1930」のテクニカル分析はユーロ円相場ですが、一旦ページを改めます。テクニカル分析を含めた以上の内容は、動画「FXフラッシュ1930」で視聴できます。
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1月13日午前の東京外国為替市場概況と、ドル円相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-01-13 14:45:58 |    -ドル円

本日1月13日、午前の東京外国為替市場の動きです。

ドル円とポンドドル相場が、前日のドル売りを調整する動きとなっていますが、早々にドル買いへと反落したユーロドルは、そのまま上値が重い状態を継続しています。結果的にユーロ円は一時安値を更新する131.50付近まで下落しています。

今日の通貨フォーカスはドル円相場です。



ご覧のチャートはドル円の日足です。
昨日の下落で上値更新がややきつく思える展開となりましたが、一目均衡表の各位置関係などかろうじて11月安値からの上昇トレンドを維持しているようです。ただ、より長い足では中長期の下落トレンドに遜色はなく、より短い足ではこの3日間での下げにより、再度下落トレンドを再開しています。



遅行スパンは雲の中へと入り込んでいますが、下落4日目の本日、下値には90.55に基準線もあり、下落しにくいことが想定できます。遅行スパンに位置する雲の上限付近の91.55をレジスタンスにドルを売り、92円台に乗せるようなら一旦はストップというイメージです。目先の下値目標は基準線の90.55付近ですが、先に下落する場合には、買いからは入りたくない状況です。いずれにしても90.55水準は今後、騰落の境界水準になるかもしれません。
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1月12日の外国為替市場、復習とキーポイント-1月13日「FXフラッシュ1400」

2010-01-13 14:28:16 | ☆外国為替を読む

1月12日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
ユーロやポンドはクロス円の下落を受けて前半は軟調に推移したあと、後半はドル売りとなって上昇するなど往来相場となる一方で、ドル円は円買いの後もドル売りの影響を受け、概ね一方的に下落する展開でした。

ポンドドル相場



前日引けに掛けて発生したポンド売りを引き継ぎ、寄り付き後も上値が重い展開となり、東京時間午前中には1.6061の安値をつけました。しかし、午後に入り底堅くなると、若干乱高下した後には1.61台へしっかり載せ、米国時間に入ると昨日を上回る1.6193の高値をつけました。以降は揉み合いながら引けに掛けて調整下落する展開でした。

ユーロドル相場



前日の下落基調を引き継ぐ展開で始まり、1.4453の安値を先に付けた後、後場に入って底堅くなり、欧州時間序盤には1.4521まで上昇しました。その後暫く揉み合った後、米国時間では日中上値を更新し1.4546の高値をつけましたが、前日の高値は更新できず、引けに掛けては再度1.44台へと下落する展開でした。

ドル円相場



前場で売られた欧州通貨の影響を受けて、調整気味にドル買いを伸ばしました。しかし欧州時間に入って下落ちょうに転換し、前日安値を更新するとやや下落を強め、米国時間中盤までに90.73の安値をつけました。その後、調整的に揉み合ったようですが91円台には乗せきれずに引けています。

では、変動要因などを順番に探って見ましょう。
東京時間前場では
各通貨ともにドル買いの流れでした。雇用統計が悪化したことからドル売りが先行したはずですが、特に欧州通貨のドル買い反転が目立っていました。背景にはクロス円の売りが見えている格好ですが、明確な要因が見当たらず、一説には外債の利払いに絡む円転が一因との指摘がありました。

その後欧州時間では、
ドル円の下落が市場全体のドル売りを牽引した観がありますが、中国が預金準備率の引上げを決定したため、世界的な景気回復の原動力と目される中国景気の減退懸念がドル売り材料になっていたことは間違いなさそうです。

米国時間で
一時ドル売りが強まったのは、米国貿易収支の赤字幅が拡大した発表を受けたものと言えるでしょう。ドル円、ポンドドルはドルの安値圏を維持して引けましたが、ユーロは上昇前の水準へ売り戻されて引けたのが特徴的です。ユーロポンド相場が下落しており背景にはなっていますが、その根拠が明確ではありません。

◆その他の市場
債券市場は、米国債の入札が順調だったことで買いが優勢となり、利回りが全面的に下落する一方、中国の景気減退懸念や貿易収支の悪化を嫌気した株式市場や資源市場は、大幅ではないものの概ね全面安で引けたようです。
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