外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場分析と今後の経済指標発表予定-「FXフラッシュ1930」テクニカル分析

2010-01-28 20:02:03 |    -ドル円

◎今日のテクニカル分析はドル円相場です。

FOMCからドルが独歩高に見える展開がありましたが、欧州時間に入って、ドル売り、円売りという動きに見えます。流れだけみれば、投資ムードが改善する際と同じですが、ポンド独歩高が根本にあるかもしれません。ポンド円などクロス円の買いもあるようですが、ドル円の上昇はポジション調整の範囲と見て、中期トレンドを信用して見ます。

4時間足で見ると、



90円の50から60水準は相場の節目であることがわかります。ただ、例え上に抜けても8日高値、21日高値で引けるレジスタンスラインが後ろに控えています。トレンドを信じるなら、レジスタンスラインの手前となる90.90前後でドルを売り、91.50を越えるようなら一旦はストップというイメージです。本当はストップレートを21日高値の上に起きたいところですが、ワンチャンスを先に試す代わりに、ロスリミットを小さくした形です。


◎最後に、今晩の米国経済指標、発表予定です。

22:30 USD   12月耐久財(コア)受注【前月比】
予想  +2.00(+0.4)%  前回  +0.20(+2.0)%

22:30 USD   失業保険申請件数
予想  450.00K  前回  482.00K

2件だけ掲載しましたが、どちらも重要な指標です。オバマ大統領の演説にもあった、雇用の指標には今後注目が更に集まるかもしれません。出口戦略と利上げがセットにイメージされる傾向があるようですが、尚早な先入観は禁物に思います。

◎あとがき
ユーロポンドの下落は、ドル売りで調整されるとは限りません。ポンドの対ドル上昇は、基本的に未だ懐疑的です。強いて言うなら、金融規制で米国金融機関のグローバル競争力が低下するようなら、ウォール街に勝るとも劣らない金融都市の、シティを抱えるイギリスが優位となるシナリオは想定できます。
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チャートで見る、東京外国為替市場の概況と、欧州市場序盤の流れ(01月28日)

2010-01-28 19:48:34 |    -ドル円

◎始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。
       
取引日付が1月28日に切り替わる、日本時間午前7時時点のドル円相場は、



昨日終値と概ね同じ水準となる89.98付近で寄り付きました。仲値公示に掛けてドル買いが強まり、前日の高値90.08を上に抜けると前場のうちに90.38の上値をつけました。後場はこの上値をレジスタンスにもみ合う展開となり、引けに掛けて調整の売りで下落気味に推移し、90.16で引けました。

欧州時間に入り、調整が一息つくと同時にドル買いが再開し、上値を90.51まで拡大しています。日本時間17:00現在、ドル円は90.43円前後で取引されています。

◆変動要因の考察
東京時間では 
前日遅くに発表されたFOMCの金融政策の全貌が明らかになるに連れ、ドル買いに安心感が出た模様です。株式市場も堅調に推移したことでも円売りとなり、相場上昇の支援材料になった形です。

東京時間にもかかわらず、ユーロドルで激しい下落があり、1.3934付近の安値をつけました。ポンドドルも瞬間連れましたが、影響は限定的で、ドル円もドル買い反応するなど、クロス円の売りでもなかったようです。時間的にみるとユーロポンドが下落を強めており、まとまった売り注文等により、薄い市場の中をやや過剰気味に反応したのかもしれません。

欧州時間に入ると直ぐに、
ユーロポンド相場が下値を更新する下落となり、対ドルでポンド買いが極端に入っています。ドル円は折からのドル買いを継続して結果、ポンド円が急伸している状況です。 
ここまで、ポンドドルは1.6276、ユーロドルはポンド上昇に連れて1.4051の各高値をつけています。
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本日の「FXフラッシュ1930」のテクニカル分析は、ドル円相場ですが、ここで一旦ページを改めます。テクニカル分析と以上の内容は、動画「FXフラッシュ1930」で視聴できます。
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1月28日午前の東京外国為替市場概況と、ポンドドル相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-01-28 16:01:03 |    -ポンドドル

本日1月28日、午前の東京外国為替市場の動きです。

FOMC発表以降、発生したドル買いは継続してはいますが、対ポンドが底堅いことで、ポンド円などクロス円の買戻しが、ドル円相場以外でドル買いの重石になっているように見えます。

日本時間午後1時現在はご覧の水準での取引となっていますが、ユーロドル相場が1.3940の安値から反転している状況です。



今日の通貨フォーカスはポンドドル相場です。

ドル買いがテーマとなりつつある中、ポンドだけが独歩高の展開です。対ユーロや対円でポンドが強いため、対ドルで上昇しているのは、間違いなさそうですが、本来はポンドもドル買いとなるのが本筋に見えるため、ポンドの売り場を模索してみます。



トライアングル状に大きく揉み合っている相場は、レジスタンスラインに接近しています。流れからすると、昨日高値の1.6243を抜けそうな勢いですが、1.6260の重さを信用しようと思います。

1.6260でポンドを売り。1.63台に乗せるようなら一旦はストップというイメージです。ポンド流動性の低さが歪みの原因だと考えます。
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1月27日の外国為替市場、復習とキーポイント-1月28日「FXフラッシュ1400」

2010-01-28 15:42:46 | ☆外国為替を読む

1月27日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
ユーロの下落基調が止まらず、対ポンド、対ドルで下値を拡大する一方、対円での下落は留まりました。

ドル円相場



89.66付近で寄り付いた後、前日の流れが再開して89.13まで下落後、欧州時間ではクロス円と思われる買戻しに連れて緩やかに反転しました。米国時間引け際のFOMC発表後には、ドル買いが加速して、90.08の高値をつけ、90.00で引ける展開です。

ポンドドル相場



前日のGDPショックで下落後、下値圏で揉み合う展開で、1.6141で寄り付きました。ドル円の下落に合わせて上値が重くなると、欧州時間でユーロドルが下落したタイミングで1.6106の安値をつけました。しかし、その直後には急反転して1.6243の高値をつけています。米国時間では市場全体がドル買いとなり、1.6167付近で引けました。

ユーロドル相場



1.4071で寄り付いた後、1.4197まで上昇しましたが、以降は終始上値が重い展開を継続し、結局これが高値となりました。ユーロの売り材料で下落し、ドルの買い材料で下落するという展開で、米国時間終盤でのドル全面高の局面では1.3993の安値をつけ、1.4023で引けました。


◆変動要因の考察

東京時間では
南北朝鮮間の砲撃騒動で、リスク回避の円高となり、ユーロやポンドの上値を重くしていた一因でした。直後には、中国の準備率引上げ実施を、否定する報道が、一時的なユーロ買いを誘い、対ドルで日中高値をつけましたが、ポンドや円の対ドル相場への影響は限定的でした。

欧州時間では
ユンケル・ユーログループ議長からユーロ高をけん制する発言が報道され、この水準での発言には違和感がありましたが、それでもユーロは対ドル、対ポンドで一時下落を強めました。その後のポンドドル急騰は、BOEのセンタンス委員の発言で、ポンドの対ユーロ競争力は強い、との報道が原因でしょう。ユーロポンドの下落にトドメを刺した格好となり、ポンドが全面高となりました。

米国時間では、
発表された一部の経済指標が弱い内容となり、リスク回避的なドル買いが先行しました。注目のFOMC発表では、やや強気なトーンが散見された結果、市場は強気のドル買いに傾きましたが、結局はそれまでのドル買いを伸ばす展開となり、対ユーロと対円でのドル買いが、顕著となっています。

◆その他の米国市場概況

株式市場は低金利維持が確約されたことを好感したのか、上げ幅は限定的なものの、前日比で上昇しています。債券市場は株高を睨んで下落したようですが、FOMCの政策金利据置決定が全会一致ではないことが判り、金利先高観もその一因となった模様です。資源相場はまちまちで、株式市場が堅調だった割には、ユーロドル下落が嫌気されたのか、金相場が下落して引けています。
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