外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

1月12日の外国為替市場、復習とキーポイント-1月13日「FXフラッシュ1400」

2010-01-13 14:28:16 | ☆外国為替を読む

1月12日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
ユーロやポンドはクロス円の下落を受けて前半は軟調に推移したあと、後半はドル売りとなって上昇するなど往来相場となる一方で、ドル円は円買いの後もドル売りの影響を受け、概ね一方的に下落する展開でした。

ポンドドル相場



前日引けに掛けて発生したポンド売りを引き継ぎ、寄り付き後も上値が重い展開となり、東京時間午前中には1.6061の安値をつけました。しかし、午後に入り底堅くなると、若干乱高下した後には1.61台へしっかり載せ、米国時間に入ると昨日を上回る1.6193の高値をつけました。以降は揉み合いながら引けに掛けて調整下落する展開でした。

ユーロドル相場



前日の下落基調を引き継ぐ展開で始まり、1.4453の安値を先に付けた後、後場に入って底堅くなり、欧州時間序盤には1.4521まで上昇しました。その後暫く揉み合った後、米国時間では日中上値を更新し1.4546の高値をつけましたが、前日の高値は更新できず、引けに掛けては再度1.44台へと下落する展開でした。

ドル円相場



前場で売られた欧州通貨の影響を受けて、調整気味にドル買いを伸ばしました。しかし欧州時間に入って下落ちょうに転換し、前日安値を更新するとやや下落を強め、米国時間中盤までに90.73の安値をつけました。その後、調整的に揉み合ったようですが91円台には乗せきれずに引けています。

では、変動要因などを順番に探って見ましょう。
東京時間前場では
各通貨ともにドル買いの流れでした。雇用統計が悪化したことからドル売りが先行したはずですが、特に欧州通貨のドル買い反転が目立っていました。背景にはクロス円の売りが見えている格好ですが、明確な要因が見当たらず、一説には外債の利払いに絡む円転が一因との指摘がありました。

その後欧州時間では、
ドル円の下落が市場全体のドル売りを牽引した観がありますが、中国が預金準備率の引上げを決定したため、世界的な景気回復の原動力と目される中国景気の減退懸念がドル売り材料になっていたことは間違いなさそうです。

米国時間で
一時ドル売りが強まったのは、米国貿易収支の赤字幅が拡大した発表を受けたものと言えるでしょう。ドル円、ポンドドルはドルの安値圏を維持して引けましたが、ユーロは上昇前の水準へ売り戻されて引けたのが特徴的です。ユーロポンド相場が下落しており背景にはなっていますが、その根拠が明確ではありません。

◆その他の市場
債券市場は、米国債の入札が順調だったことで買いが優勢となり、利回りが全面的に下落する一方、中国の景気減退懸念や貿易収支の悪化を嫌気した株式市場や資源市場は、大幅ではないものの概ね全面安で引けたようです。
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