外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ポンド円相場分析と今後の経済指標発表予定-「FXフラッシュ1930」テクニカル分析

2010-01-27 19:43:56 |    -ポンド円

◆今日のテクニカル分析は、ポンド円相場です。

安定していたドル円相場までもが、ここ数日は乱高下する展開に、クロス円の入り方が難しくなっています。しかし、短期チャートでは明らかに円高トレンドを維持しており、入り口さえ間違わなければ、順調な展開です。今日はリスクが高いポンド円を考えますが、開始レートなど一銭刻みで是非を問うのではなく、基本的な方向性の確認という観点も必要に思います。特にストップのコストは、千差万別であり、皆様にとって適切な水準を検討したほうが良いでしょう。

ポンド円相場を時間足で見ると、



22日以降、急落しては調整という展開になっており、ポンド自体が不安定ながらも対円では下落トレンドとなっています。

22日高値と26日高値を結ぶ上値抵抗線をレジスタンスに、FOMC発表の時間帯にある、雲の上限付近でのポンド売りを試し、146円台に乗せるようなら一旦はストップというイメージです。下値目標はサポートラインとなり、終値で引けるラインを尊重すると、FOMC以降で143.00付近に位置することになります。


◆最後に、今晩の米国経済指標、発表予定です。

21:00 USD  MBA住宅ローン申請件数指数
予想 NA  前回  9.10%

00:00 USD  新築住宅販売戸数
予想  370.00K  前回  355.00K

04:15 USD  FOMC金融政策発表-政策金利
予想  0.25%  前回  0.25%

住宅関連指標が幾つか控えています。先日の中古住宅販売は悪化しました。中古住宅は動きが激しいという見方もあり、本日の新築販売に注目したいと思います。FOMCの結果予想は概ね据置となっています。
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チャートで見る、東京外国為替市場の概況と、欧州市場序盤の流れ(01月27日)

2010-01-27 19:28:22 |    -ドル円

始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が1月27日に切り替わる、日本時間午前7時時点のドル円相場は、



昨日終値と概ね同じ水準となる89.66付近で寄り付きました。荒れ相場の翌日ということもあり、暫く様子見の揉み合いとなりましたが、その中で付けた89.72円がここまでの高値となっています。その後、乱高下気味に推移したあと上値が重くなり、昨日安値の89.33を割り込むと、市場が薄い昼休みの間に89.13の安値をつけました。後場は概ね調整的な揉み合いとなる中、ややドルの買戻しが優勢な地合で引けています。

欧州時間に入る直前から、ユーロが対ポンドで下落を再開しはじめ、対円でのポンド買いの影響と見られる円売りがドル円相場を押し上げています。日本時間17:00現在、ドル円は89.37円前後で取引されています。

◆変動要因の考察

仲値公表後、円高が先行した背景には、
南北朝鮮間での砲撃騒動を報じたニュースがきっかけだったように見えます。株価は比較的堅調だった一方で、為替はリスク回避を連想してか、円買いドル買いの色を強めました。途中の乱高下では、中国から、預金準備率引き上げを実施した旨を否定する報道による円の売戻しが、一要因とする声があったようです。

欧州時間では
特に指標発表も無い中、ユーロポンドが下落を再開しています。東京時間が終了する前には、ユンケル・ユーログループ議長の発言として、今なおユーロ高をけん制する報道があり、それが一因との見方が妥当でしょう。

ユーロドルは午後以降、下落トレンドを維持し、これまでに1.4028の安値をつける一方、ポンドドルはユーロポンド下落によるポンド買いの影響を受けて、これまでに1.6160の高値をつけています。
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本日の「FXフラッシュ1930」のテクニカル分析は、ポンド円相場ですが、ここで一旦ページを改めます。テクニカル分析と以上の内容は、動画「FXフラッシュ1930」で視聴できます。
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1月27日午前の東京外国為替市場概況と、ユーロドル相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-01-27 15:25:10 | ☆相場分析-ユーロドル

◆本日1月27日午前の東京外国為替市場の動きです。

昨日の乱高下とFOMCなどを控えて基本的には模様眺めでもみ合っていますが、主要3通貨、対ドル相場の上値は重い展開です。
ドル円相場が、揉み合い下値の89.30付近を割り込んだことから、下値を伺う展開となっています。


◆今日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。



中国のニュースで下落反応しましたが、以降は下値圏での揉み合いとなっています。昨日の下落で、先週末から継続した戻し相場を抜けた観があり、揉み合い抜けでユーロ売りを考えます。

現在の揉み合いはダイヤモンドフォーメーションに見えます。昨日の下値割れで追随売りは基本として、一方のユーロ買いに抜けた場合の戻り売りを想定します。

ブレークポイントを転換線の1.4080と仮定し、そこから揉み合いの最大幅となる64ポイントを上乗せした、1.4144付近をエントリーとします。1.4180へと完全に戻すようなら一旦はストップというイメージです。
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1月26日の外国為替市場、復習とキーポイント-1月27日「FXフラッシュ1400」

2010-01-27 15:00:40 | ☆外国為替を読む

1月26日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

前日の流れを受けたクロス円の買戻しが先行して始まった昨日は、東京時間正午前後に伝わったニュースを初めとして、主役となる通貨がめまぐるしく入れ代わる一日となりました。

ドル円相場



90.26付近でより付いた後、数日来の上値を抑えていた90.30水準を上に抜けると、90.55の高値をつけました。調整の売戻が入る中、正午前に伝わった、預金準備率の引き上げを即日実施するとの中国発のニュースがきっかけとなって、円高が加速しまし89.72で東京時間を引けました。

欧州時間に入り、大手格付け機関から日本の国債格付け見通しをネガティブに引き下げたというニュースが伝わり円が独歩安となって90.30付近へと急反転しました。その後発表された英国のGDPが、悪化した内容となり、クロス円を中心とした円買いが殺到し、89.38まで下落するという荒い展開でした。

米国時間に入り、一時円買いが再燃し、89.33の安値まで下落、調整の買戻しが入って89.63付近で引ける展開でした。

ユーロドル相場



1.4151で寄り付いた後、ドル円が高値を付けたタイミングで1.4179の高値をつけましたが、中国のニュースでドル買いが急伸して下落しました。その後、日本の国債見通しのニュースには反応が薄く、また、英国の指標結果にも概ね無反応でした。米国指標の悪化でドル買いが再燃した際に、1.4042の安値を付けたあと、ユーロポンドが小さく反転上昇した際に、1.41台に乗せる反応を見せましたが、引けに掛けて調整的に反落し1.4071付近で引けています。

ポンドドル相場



1.6242で寄り付いた後、ドル円が高値を付けたタイミングで1.6267の高値を付けたあとは、概ねドル円と同じ動きをしました。GDP発表直後の動きは、さすがにきつく、その後のドル買い再開でつけた安値は1.6092と、300ポイント近い下落となりました。引け際のドル売りでは1.6175付近まで反転したあと、1.6141付近で引けましたが、荒さが目立つ展開でした。


では、変動要因などを順番に探って見ましょう。

今日はここまでの解説で既にある程度触れましたので、要点だけお伝えします。

中国発のニュースは、中国景気の鈍化を連想させた結果、その影響が世界的に及びかねないという懸念から、リスクを回避するドル買い円買いが全般的に見られました。

日本の債券見通しの引き下げニュースは、円に限定的な内容でしたが、このところドル円の動きを指標としたポンド円取引が増加している印象があり、ユーロドルへの影響は限定的だった半面でポンドドルは影響を受けていました。

英国GDPが悪化したニュースは、ポンドに限定された内容であり、ユーロドルの反応は鈍い半面で、ドル円は急落しており、ここでもポンド円を解した相関関係が見て取れました。

米国経済指標はまちまちで、悪化指標にドル買い円買いを伸ばした後、改善指標では持ち直し、引けに掛けてのドル売り円売りの背景となっていたようです。


◆その他の米国市場について、
株式市場はリスク回避の流れを受け、下落が先行したものの、終盤で下げ幅を縮小して、小幅安に留まっています。債券市場は、概ね小動きだったようですが、長期が売られて中短期が買われた模様です。資源市場はまちまちでしたが、ドル高が進展する中、金相場が小幅高で引けています。
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