外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

AUDJPY 崩れる NZD,EURも連動

2008-01-16 21:55:43 |    -豪ドル
取引価格が94.51買いとなっているのを見て、速攻でアップに走ったお昼の記事でしたが、アップ以降に下げ足を早め、35辺りでの追随と、94円割れで追随するのがやっとでした。

テクニカルクリップの運用結果には反映できませんが、満足しています。

さて、株式相場が総崩れの様相の中、比較的頼みの綱であった新興国までもが影響を受けているようです。

資源相場は、これらの国々での消費増大を目論んでの上昇であっただけに、やや利益確定売りが先行している様に見えます。為替はそれを先取りして、CX通貨を中心に売りが先行している状況です。

昼休みに外出した同僚に言わせると、金融クラッシュを告げるような号外が配られていたと聞いています。きな臭くなってきましたが、下落を先導していた通貨は概ね良い水準に達しているものも見られます。あとは、出遅れ通貨がどこまで追随するかで、先導組の下落を一押ししそうですが、遅れ組の追い付きを待つような動きもありえそうな気がしています。

22:00からは大手米国投資銀行の決算発表があります。ご留意ください。

AUDJPY 円全面高 キーワードはドル売りから円高へ オセアニアが出遅れ気味

2008-01-16 12:26:13 |    -豪ドル

ドル円でドル売り再開となりクロス円が連動する流れが発生し始めました。

市場のコンセンサスが「ドル売り」であれば、例えドル円が下落しても他通貨側でもドルが売り込まれ、クロス円は比較的その下落度合いを緩めることがあります。
しかし、今回のドル円下落はリスク逃避からの円買いと、海外資産に対するヘッジ売りが伴い始めている感覚があり、円独歩高を想定する必要が出てきています。

各フューチャーの動きも、ストック売りは相変わらずだとしても、米債買い、原油売り、ゴールド売りと、明らかにリスク資産からの逃避の片鱗が見られる展開となっています。

コモディティの下落は、一次的な利益確定とも考えられますが、市場には過剰流動性となって放出されるこれらのキャッシュは行き先を求めて徘徊し始めた様子です。

為替で最も気になるのは、ユーロが対円で売られ始めたことです。確かにこれまでのユーロは消去法的な選好だったことは否めませんが、最後の砦が崩れかけている点は注意が必要です。
それなりにドル売りが伴ってくれれば多少は下値支持として機能するのですが、金が900ドルを付けた後は軟調であり、対ドルでもやや弱気が先行しています。個人的にはドルスイスの動向には留意しており、スイス円でも円高が進むようであれば、いよいよ円の独歩高が現実味を帯びてきます。

チャンスとしては、対円で出遅れている通貨を売ってみると良いかもしれません。
ざっと見回したところでは、ユーロ円を筆頭にオセアニアが踏みとどまっている様に見えます。クリック365等本邦投資家は依然として高金利通貨の買い残高の比重が高く、07年の8月の悪夢直前ほどでは無いにしても、かなり相場とは逆行するポジション推移となっています。