外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

USDJPY いよいよ正念場 嵐の前の静寂か 雇用統計~FOMCはターニングポイントとなる可能性

2007-12-07 19:08:49 |    -ドル円

微妙な位置です。
対円には相変わらず海外勢が売玉を持ち込んでいるようですが、昨日はダウの上昇に伴うドル買いでおわり、本日は今のところ非常に狭いレンジに終始しています。

何やら非常にファンダメンタル相場になりつつあり、サプライズがありそうで非常に恐怖感があります。
米国債の先物は下落して金利上昇となっており、FOMCでは25bp利下げを織り込む市場とは逆行しています。
不気味なのは原油、債券、金、株と全てが下げており、だぶついたドルは一体どこへ向かうのかという懸念があります。

ブラックマンデーを想像するのは早合点だと思いますが今後、米国離れが意識されるとなると、インフレとはいえない日本円の通貨価値は見直される可能性もあります。

昨日はドル買いをイメージしました。上の動きが修正されれば、ブレークポイントも近く、瞬間でもドル上昇の目は残っています。
損失確定やドテンするポイントさえしっかり把握できれば、戦略としては間違っていないと思いますが、個人的には少し弱気が入っています。

ポンドも先のOECDコメントを重視すれば、あまり良いコンディションではなさそうです。この2通貨から目が離せません。せっかくGCC諸国が頑張った意志を採択してくれ、ドル安も少しずつが良さそうです。

では、良い週末をお過ごし下さい。


ZARJPY 政策金利50bp引き上げてついに11%

2007-12-07 11:49:22 |    -南ア・ランド円

各国の金利政策に微妙な温度差が出ています。

このところでは、カナダ利下げ、アメリカ利下げ、イギリス利下げ、ユーロ据え置き、オーストラリア据え置き、南アフリカ利上げとなっています。

地域的には、南米利下げ気味、アジア利下げ気味、中東利下げ(ドルペグによる)、東欧、北欧は据え置きから上げ気味といった流れでしょうか。

OECDからは、一部の理由からなる政策金利の引下げはすべきではない、とのコメントが聞こえてきています。資源インフレの様相となってきた部分に配慮している感じで、確かにこれ以上の過剰流動性(お金を借りることによって世の中に多くの資金が出回り過ぎること。)が世界をめぐることは、好ましくないと言う点、納得が行きます。ただ、お粗末なことに、米国と英国は良いらしい??

米国は、サブプライム問題の実質的被害者とも言うべき借り手を救済する対策を打ち出し、株式市場は好感しています。OECDコメントの本質を重視すれば、ドル金利も一旦は下げ止まるとの思惑は当然で、ドルの買戻しが散見されます。

カンフル剤的な政策金利下げではなく、実質的に被害を被っている対象者への対策は、OECD的にも合致した方法でした。ただ、実際の対象者数はその2倍は存在するとの話もあり、素直に反応しきれない部分があります。

それぞれの対策効果がある数値として実感できるのは早くても年明けとなり、暫くは神経質な展開となりそうです。