外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

基本はドル売り継続か 薄い市場には要注意

2007-12-13 20:59:40 |    -ポンドドル
次第に年末へと向かうにあたり、市場は非常に薄いという実感があります。

本日はMTGが長引き、夕方立てたシナリオでは役に立たず、本日のブログはお休みします、すみません。

先進5カ国中央銀行が短資供給のシンジケートを組んだというニュースをキッカケに、昨日はダウが急騰!ドル円上昇、クロス円上昇という狂気相場へと発展しました。

協調というワードはさすがにインパクトがあり、株式市場では好感されたようです。しかし、その割には本日の東京株式市場はそれなりに大きな下落を見せており、それだけ~?という感は否めません。

G5の面子を良く見れば、カナダを除いてサブプライムで巨額損失を出した金融機関の本店がある国々であり、要は金融機関のクレジットクランチ回避策だとの読みは成り立ちます。なぜカナダなのかは、疑問ではありますが、カナダドルの決済は翌日という特殊な事情があり、緊急の資金調達に良く使われる手段であることから、もしかするとハブ的な立ち居地での、協定参加の可能性もありそうです。

日本の名前がないことに、寂しさを覚えますが、先進国の中では健全であったということにもなり、リスク回避の動きには、円が特に選好される場合を想定しておく必要がありそうです。

米ドルを中心とした金融システムの崩壊を支持するような動きは、全世界を不安に陥れる可能性があります。ただ、どれも非常に付け焼刃的な対策に、疑問視することは仕方なく、やはりドルは買えません。

サブプライム問題を露呈した銀行に勤務する友人は、これからかなりの人員削減の波が来るとしています。つまり、サブプライム問題は、低信用層だけの問題ではなく、それなりにエリートとなるNF層(非農業部門層)にも、影を落としていることは事実です。