昨日は早朝のセッションで円高を演じる中、クロス円の売りに伴ってストレートでは他通貨側が売られるなどドル買いに見える局面がありました。
一端の大底を付けた後は戻りが入り、ユーロ円などは概ねギャップを埋める戻りを見せました。
下押しをすると思われていた欧州勢でしたが、やや大きめな下落後と言うこともあり、反応は限定的でしたが、ドル円が殆ど動かない中でストレートは他通貨側が少しずつ売られ始め、クロス円が連動して下げを再始動する形となり、以降はストレートでもストップ売りとも見られる急激な下落を伴った結果、クロス円も下値を拡大しています。
本日は、昨日欧州勢参入前後の水準まで戻し、次の材料を探している状況です。
欧州市場で欧州通貨が売られた理由として、
・FT、DAXなどのストック市場が、東京市場の下落を受けて下げたこと
・ドイツ系大手金融機関がサブプライム関連の投資で大きな損出を計上することが判明
など、自国通貨への信用低下で売られたようですが、その後米国公定歩合の緊急利下げが再度行われるなどの噂を受けてダウが好転したこともドル買いを誘ったようです。底流としてはドル売り維持で問題は無さそうですが、ポンドなどは一時的に最安通貨となる可能性もでてきました。となるとポンドドルやポンド円は下落、ユーロポンドは上昇という流れもあり、一括りにドル安とは言えない想定をしておく必要がありそうです。
昨日のシナリオでは基本はドル売りというスタンスで、ポンドやユーロの対ドルでの買い場を探してみましたが、ここまで下値を拡大した以上は下値サポートを見込んだドル売り水準では、上値レジスタンスとなる可能性がでてきました。
昨日のシナリオは一旦キャンセルして立て直してみます。
とりあえずテクニカルクリップではシナリオのキャンセルを行います。