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外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GBP 買われる理由が不可解 満月も影響??

2008-02-21 22:08:51 |    -ポンドドル

随分と相場感が合わなくなってきました。結果も悪く現在の運用も決して安泰ではないので、リスクを拡大しないためにも新規は自粛しようと思います。

さて、何やら世界中にスタグフレーションの予兆が見え隠れしています。

夕方にECB筋が公表した経済予測では、インフレ予測を2.1%から2.6%に上方修正する一方で、成長率は2.25%から1.8%に下方修正するなど、不景気を予測する中でのインフレ拡大予測を報告しています。

日本の不景気はデフレを伴っていたため、消費などの経済活動は最低限を維持できていました。個人的にも収入は減りましたが、大好きなワインなどは1000円も出せば、そこそこのクオリティーあるものを楽しめたりと、一概に悪い印象ばかりではありませんでした。しかし、不景気なのにインフレという状況下では、経済のリセッションは急加速する可能性は否めません。

この波のインフレは明らかに資源インフレですから、原材料が高いのでは製品も高くならざるを得ません。価格を下げる余地があれば、値下げすることで購買意欲を刺激できる可能性はありますが、不景気で所得は減るのにモノが高くなるようでは何もしないのがベストということになるのは当たり前です。

イギリスの小売売上高が予想より好調(増加)したという発表を受けてポンドが買われています。

確かに数字は上昇したのでしょうが、消費が同じとして売値が上がれば売上高は伸びますし、違うコストを下げることで資源費の上昇をカバーしようと努力しても、数字は維持できたとしても収益は圧迫され、企業収益は低下するというトリックが隠れています。現に、T&C社のfx waveニュースによれば、英国の小売上昇は、ある業界の大幅な値下げセールの影響で消費が伸びたのが原因だと伝えているように、先を見越した売れ残りリスクの回避行動が一時的に購買意欲を刺激した可能性もあり、暫くはこうした経済指標にも“ダイバージェンス”を伴うこともありそうです。

忘れもしない、確か1997年でしたでしょうか。不況からやや立ち直り始めたように見えた日本経済が、消費税上げというイベントにあって再度沈降したということがありました。あれは、最終処分として投売りしていた消費財に割安感を覚え、一時的に消費が上向いただけだったのに、政府が真に受けてしまったと言うことも出来そうですね。見せ掛けの数字でポンドを買い進める気には到底なれず、まだまだ相場観と実際の展開が一致しない期間は続きそうです。


GBPUSD クロス円の円売り主導でストレート上昇 動きは一過性か

2008-02-12 22:38:30 |    -ポンドドル

昨日の東京市場休場で一波乱あるかどうかというところでしたが、特段のG7イベントリスクもなく極めて静かな週初となっています。

週末にイベントリスクを織り込んだ動きが強すぎたのか、相場が落ち着くと円のロング調整が持ち込まれている様子で、どちらかといえばこちらのアクションの方がリスクとなっています。

ストレートがこの水準で揉み合っていること自体、市場は欧州売りを諦めたとは思えず、今後断続的に発表される決算報告を受けて悲観論先行と考えています。

オセアニア通貨は、利上げと資源価格の底堅さから強い立場をかろうじて保っている様に見えます。ただ、だからといってポンドやユーロを対円で買える根拠には今ひとつ賛成できません。

特にポンドに関しては、つい先日まで50ベーシスの追加利下げが実しやかに取沙汰されていたことを考慮すれば、戻り売りのスタンスだと考えます。

唯一のリスクとしては、ドル買い調整の立ち遅れが目立ったドル円で調整が進むと一時的な円安バイアスを産み、クロス円が想像以上に上昇することで、ストレートでも欧州買いなど他通貨側のカバーが先行する可能性です。対円はさておき、ストレートが連れて他通貨高となるようなステージはセル・オン・ラリーと行きたいところです。


GBPUSD ポンド売りに飛び火?欧州クロスでも売り込まれる

2008-02-07 21:01:30 |    -ポンドドル

昨日は思わぬドル円の上昇で、クロス円は一時ひやりとする上昇に見舞われました。あきらめつつリーブしたユーロ円の売りオーダーを突き抜け、ストップオーダーの背中が見えた一瞬がありました。

この期に及んでドル円は底堅く、ストレートでは随分と下へ戻ってきた印象である反面、クロス円は下げ渋っている様に写ってしまい、特にユーロ円が底堅さを強調しています。

一方、ポンドは軽快な下落を見せ、本日東京市場時間の高値からは随分と下落したイメージとなります。

ノーザンロックの噂から経済指標の悪化など、噂どおり英国はかなり傷んでいる様子が見え始めています。ポンドは対スイス、ユーロなどでも売り込まれており、全体的な売り圧力がかかっているようです。金融政策発表を前にして、概ね利下げが織り込み済みとなっていますが、50bpもありえるとの解釈まで飛び出しています。

ポンドドルは1.9500を目前に控え、やや売られにくくなっています。何かのプロテクションでもあるのでしょうか。

実は、単純に価格水準を分析しても、1,9500割れは危機的ポイントとなる可能性を否定できません。ポンド円は205円がロックされているとするなら、ドル円が底堅くなる中でポンドドルが引っ張る可能性が出てきました。


GBPUSD かなり根拠は薄い 各ラインの密集水準を背景にドルの売り疲れ目当て

2008-02-01 21:05:20 |    -ポンドドル

基本的には週末ということもあり、注目させる米国雇用統計待ちといったところです。

何かと乱高下した週末でしたが、ドル円はあまり水準を変えていませんが、その他ストレートがドル売り気味に推移したため、クロス円は底値からそれなりに戻りを見せています。

ポンドドルは、底値を付けた後の戻りもそこそこあり、下落を示唆する一目均衡表の基準線までも上に抜け、遅行線も微妙ながら当時の実体線を上に抜けています。
底堅く見えるポンドドルですが、さすがに週末を材料に買い疲れか、ここ数日はレンジ相場を演じています。

下方には各ラインが密集しており、下がればそれなりのニーズは出てくるでしょう。
指標でややサプライズ的にドルが買われれば、ワンチャンスといった戦略が浮かびます。

では、良い週末をお過ごし下さい。


GBPUSD フランス系銀行の損失報道には無反応 クロス円は売り疲れか

2008-01-24 17:27:52 |    -ポンドドル

昨日の対円クロスの下落は、下値を更新するなど一瞬は暴落の再来かと思うほどでしたが、本日は随分と戻されています。株価の上昇が好感されている形です。

朝方は、何やら金融株が先導して上昇したとの噂が流れてきましたが、先ほどフランス系の大手銀行が大規模な損失を計上し、資本増強の要請がなされた旨のニュースが飛び込んできました。

市場の厚みが増すのを待っているのか、織り込まれていたのかは定かではありませんが、不気味な沈黙が続いています。

昨日はユーロドルの戦略を摸索してみたのですが、1.45を割れずに上昇。イメージは合っていましたが、捉え切れていません。下落した場合のユーロ買いは一旦キャンセルし、戻り売りを維持しようかと思います。

そのほかに何か入り易そうなペアを探していましたが、ポンドドルの短期戦略を摸索してみます。

とりたてて材料はありませんが、概ね底値圏での推移であるにも関わらず、かなり安定して?ホバリングを続けている様に見えます。
短期で突っついてみて価値は充分にありそうです。


GBPUSD 海外勢の会計年度末もいよいよ押し迫り締めの動き?

2007-12-14 23:07:49 |    -ポンドドル

相変わらずまちまちの動きに、相場観も混沌としてきました。

ファンダメンタル的には協調効果や日銀短観が久しぶりに重視されたなど、ドル買い材料を探していますが、売られ過ぎのドルが週末要因と共に買い戻されていることは事実のようです。

各ストレートは軒並みドル買いとなっており、短期足ではセッション高値を更新し続けるスパイラルが継続しています。

ただ、ドルショートの向きはスクエアへの動きは出来ても、新規となるとドルを買えるかどうか悩ましい限りです。

各チャートなどを見ても、ここから更にドル買いが進むようであれば、それなりの買戻しも想定できますが、トレンドチャンネルの下限と考えればここは売り場との判断も成り立ちます。こんな時はブレークすればついてゆく程度のノリが必要ですが、案外行って来い相場にもなりそうで、踏ん切りがつきません。

また、数日前から囁かれている仕切値をめぐる攻防が展開されている可能性もあり、ドル買いが加速しても一過性に留まることも考えられます。

全てはダウとCPIなどの指標次第といったところですが、あえてリーブするならトレンドを信じてエントリし、ブレークでドテンというやり方くらいしか、発想できない週末となっています。

あまり、無理をせず遠い水準にラッキーオーダーを置いておくのも一手かもしれません。

では良い週末をお過ごしください。


基本はドル売り継続か 薄い市場には要注意

2007-12-13 20:59:40 |    -ポンドドル
次第に年末へと向かうにあたり、市場は非常に薄いという実感があります。

本日はMTGが長引き、夕方立てたシナリオでは役に立たず、本日のブログはお休みします、すみません。

先進5カ国中央銀行が短資供給のシンジケートを組んだというニュースをキッカケに、昨日はダウが急騰!ドル円上昇、クロス円上昇という狂気相場へと発展しました。

協調というワードはさすがにインパクトがあり、株式市場では好感されたようです。しかし、その割には本日の東京株式市場はそれなりに大きな下落を見せており、それだけ~?という感は否めません。

G5の面子を良く見れば、カナダを除いてサブプライムで巨額損失を出した金融機関の本店がある国々であり、要は金融機関のクレジットクランチ回避策だとの読みは成り立ちます。なぜカナダなのかは、疑問ではありますが、カナダドルの決済は翌日という特殊な事情があり、緊急の資金調達に良く使われる手段であることから、もしかするとハブ的な立ち居地での、協定参加の可能性もありそうです。

日本の名前がないことに、寂しさを覚えますが、先進国の中では健全であったということにもなり、リスク回避の動きには、円が特に選好される場合を想定しておく必要がありそうです。

米ドルを中心とした金融システムの崩壊を支持するような動きは、全世界を不安に陥れる可能性があります。ただ、どれも非常に付け焼刃的な対策に、疑問視することは仕方なく、やはりドルは買えません。

サブプライム問題を露呈した銀行に勤務する友人は、これからかなりの人員削減の波が来るとしています。つまり、サブプライム問題は、低信用層だけの問題ではなく、それなりにエリートとなるNF層(非農業部門層)にも、影を落としていることは事実です。

GBPUSD GBPの地合い変化とトレンド 先ずは弱い同士の綱引きの行方

2007-12-10 19:22:20 |    -ポンドドル

目先のFOMC灯台がどんな光り方をするかで、ある程度の舵取りが決りそうなのは明白な状況ですが、市場では25bpの利下げが織り込まれている割には、米国債10年30年共に下落(金利は上昇)、本日もフューチャーは価格を下げています。
なんだかの裁定取引かヘッジでの動きならばあり得るかもしれませんが、不気味な矛盾は先週後半からまだ継続しています。

サプライズ的に利下げを敢行したイギリスのポンドは、ユーロに比べて弱さが目立ってきました。ポンドドルは、既に売トレンドを示していたドルと、新たに売り材料を提供したポンド売りとの駆け引き相場となり、先週はポンド売りが競り勝った結果です。

2006年4月下旬から、途中調整の売り相場が幾度かありながらも、概ね一本調子で上昇してきました。先入観を介さなければ本日当たりは絶好な買い場となりそうです。

しかし、これまでのポンドとは明確にスタンスが異なっており、キャリートレードのアンワインドという円買い取引のカバーによる下落から、イギリスの利下げでポンド売りによる下落というファンダメンタルの違いを見て取れます。

もしトレンドを継続するなら、今週は上昇する週間に見えます。結果次第では、当面の最弱通貨が判明する可能性があり、対円クロスにも応用が効くのではないかと考えています。


USD買い クロス円は底堅い動きを予想 欧州政策金利発表待ち

2007-12-06 18:21:07 |    -ポンドドル

本日はBOE、ECB、SARBと立て続けに政策金利発表が控えており、さすがに様子見色が強くなっています。

断続的にクロス円の売りが海外勢から持ち込まれ、上値を重くしています。チャートなどを見ると付いて行きたくなる気持ちを抑えきれないのですが、円買いなのかと言えば個人的にはどうしてもドル買いに見えます。

確かに、反転しきったという考えではないのですが、経験上ストレートだけでのドル買いでクロス円が下落する程度はたかが知れており、一気に崩れるのは別のタイミングに思えて仕方ありません。

もう一つの大きな理由としては、ここまで売り込まれてきたドルの最大要因は、サブプライム問題と利下げでした。金利を維持してきたユーロやポンドが買われるなどドル売りを加速させましたが、ここへ来て欧州も利下げの匂いがする中で、ドルを買い戻す動きが見えています。

ドル円は頭が重い展開となっていますが、欧州通貨が対ドルで売られる局面で、ドル円が下がるとは仮定しづらく、ドル円が下げない限り、クロス円での下落は限定的に見えます。また、原油や金の相場が上値の重たい展開を見せており、こちらもドルの買戻しが優勢に見えます。

となると、集まったドルの行き先は、大きく債券か株式に分かれるとすれば、昨日から現在の先物のながれからも、行き先は株式が優勢に見えます。ダウが上昇すれば更にドル買いが強まるなど、ドル円は益々上昇圧力が勝ってきそうです。
GCCでのドルペグ維持でも安心感は出てきており、ポンドやユーロでドル買いが強まれば、ドル円は底堅く推移しそうです。

あくまで下落の比率でクロス円の動きが左右されますが、ドル円が下落しない以上、クロス円の下落は限定的であることは既に学習しており、スパイクダウンするようなところは、かえって買いたい気がしています。

リーブオーダーで迎え撃つのであれば、ストレートでの戻り売りが順当に見えます。


USDとJPY ドル売りに端を発する円高 第2幕終了か

2007-11-12 20:59:26 |    -ポンドドル

週末要因と、明けの月曜日が米国金融市場が休場ということが重なり、先週末に一気に噴出した金融不安解消行動は、本邦の海外投資ヘッジや国際投資資金のリスク回避資金が大量に円に流れ込む形となり、高金利通貨の対円ペアを中心に軒並み大幅な円買いが発生。嫌な予感は増幅されて示現してしまいました。

これ以上の思惑は基本的に主人公不在で進みにくく、顕在化した根底要因は株式市場が崩れたことだとすれば、本日中にこれ以上各市場が悪化するのはやや考え難い部分があります。

もちろん、NYKからは通常と同程度の参加者は望めないため、市場は基本的に薄くなることから、火事場を狙った超短期的な投機の可能性は否定できませんが、例えば対円で最安値から大きく離れてしまった通貨ペアは、仕切り直しが必要に思います。

ドル円は元々チャート的にも弱い相を見せていたことから、極端な悪化は見て取れませんが、各クロス円に関しては危機的なポイントに差し掛かったものの、本日は一応踏みとどまったように見えます。ここへ来て、クロス円がもう一段下がるためには、ストレートで米ドルのリワインドがどこまで進むかがキーだと思います。

ユーロは確かに今最も買えるメジャー外貨に見えますが、ここまで総崩れになると少しずつでも値を下げざるを得ません。対ドルで買ってみても面白そうな予感がありましたが、軌道修正します。

 
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