この日は休日ということもあり
山頂の駐車場は、ほぼ満車でした。
ちょうど風が通り抜ける場所らしく
強風で車のドアの開け閉めにも
気を使いました。
ほとんどの皆さんのお目当ては、
歩いて10分の鏡沼でしょう。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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広大な高原のあちこちに、素朴な山の湯、風致のある地沼、
北方独特の樹林が散在して、一大楽園を展開している。
人々がそういう高原に美を見出すようになったのは、
比較的近代のことで、それまではそんな山奥に入るのは、
鉱山の人か、鄙びた湯へ湯治に出かける村人以外はなかった。
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今では、山頂の近くまで車道が伸びて
山にはまだ雪が残るこの季節にも
大勢の人が押しかけます。
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整備された階段から登り始めると
すぐに、鏡沼への分岐となり
ほぼ全員の目的地は鏡沼のようです。
春の山らしく、雪道となり
思い思いの足元ではありますが
転ぶ人もなく、大勢とすれ違います。
写真は、人が少ないところを撮ったので
実際を反映していません。
皆さんがマスク姿です。
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登山口から10分ほどで目的地
鏡沼に到着しました。
樹林に囲まれているので
駐車場のような強風は吹いていません。
沼の横と上の2か所に
立ち止まれるスペースがあり
写真を撮っていました。
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この日の数日前の大雨により、今年は
青いリングが崩れてしまったようです。
皆さん残念がっていました。
でも、これはこれで
滅多に見られないものであり
涙を貯めたドラゴンアイと名付けたいと
思います。
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ほとんどの人が駐車場に戻っていきましたが
そんなに遠くない八幡平最高点に向かいます。
上空は強風を思い出させる
絵本の中の雲が流れています。
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歩きにくい雪道を
鏡沼から20分で八幡平最高点に到着です。
といっても、ほとんど同じ高さのため
木製の展望台が用意されていました。
その下に、
ほんの少しの盛り上がった土があります。
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見渡す限り
アオモリトドマツの森が広がっています。
冬には樹氷の森になるのでしょう。
森に浮かぶ山は霞んでいますが
うっすらと岩手山が見えました。
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日本百名山の碑
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つづく