山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

五里霧中の山頂と雷鳥との出会い☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-30 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
八方池の上は
ガスが一層濃くなって
まったく展望は期待できません。
(写真はほとんど下山時のものです)
ひょっとしたら
今日は八方池で帰った方がよかったか?
と自問しながらも、せっかく来たんだからと
足は前に進みます。
扇雪渓で大勢の登山者が休んでいました。
雪渓があるくらいですから
涼しいです。

ゆっくり登ってきたので
休まずにそのまま進み
雪で横に伸びるダケカンバをくぐって
丸山のすぐ下まで来ると
追い討ちのように
雨が強く降ってきました。
ここから急に
チングルマの群生が広がり
別の世界が始まりました。
丸山は
文字通り丸い山です。

この先は
時々斜面を横切る道になります。
鎖もついていますが
ほとんど使う必要はないでしょう。
高度感はありますが
道には適度な幅があります。

雨で視界が利かず、写真も撮れずで
逆にハイペースとなり

八方池から唐松岳頂上山荘まで
1:40で到着しました。
(唐松岳からの下山時)

右下に下りる九十九折は
祖母谷(ばばだに)温泉に行きます。

正面には剣岳や立山連峰が

左に曲がれば五竜岳
右奥が唐松岳という

絶好の場所にありますが
ガスってしまえば
普通の暖かい宿です。
下山時に30分ほど粘りましたが
このほとんど雲の写真が精一杯でした。
山小屋から唐松岳までは20分の上りです。
振り返って

雨のため登山者も少なく
山頂に先客は2名様のみでした。

晴れていたらきっと
大賑わいだったと思います。
何も見えないので
写真を撮って退散しました。
静けさにまぎれて
雷鳥さんとの
初めての出会いがありました。。

すぐ近くで
少し上にいましたから
目線がちょうど同じくらいでした。
ガサゴソ音をたてても
無心に食事中でした。

(嬉)
上り3:10
下り2:50
(山荘での休憩を除く)
この日の歩数
23,264歩
登山道にはずっと花が咲いていて
堪能しました。
展望は次回に期待することにします。
雷鳥に出会えて満足です。
花編につづく