山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

コウリンタンポポの咲く会津磐梯山 日本百名山№2

2012-01-22 | 02会津磐梯山(夏・秋)
木曽駒ケ岳で日本百名山の
すばらしさに目覚めたので、
翌年もどこか百名山に行きたいと思い
7月初旬
福島県喜多方市の
知人宅に1泊させていただき、
日本百名山の磐梯山を目指しました。
高齢のお母さんが
まだ食事の支度をされていました。
耳が少し聞こえにくいようですが、
自立して生活していらっしゃるのは
頭が下がります。
私もこのように年をとりたいものです。
お母さんの忠告にもかかわらず、
前日は
遅くまで飲んで
登山当日は二日酔いでふらふらです。
それでも
朝食だけではなく、
お昼のお弁当まで用意していただき
ありがたく
磐梯山へ出発しました。
こんな状態も想定して
一番楽な登山口を選択しました。
磐梯山ゴールドラインの八方台登山口です。

山頂までの高低差690m
水平距離3500m/片道になります。
高低差だけなら弥彦山と同じくらいです。
二日酔いでも大丈夫でしょう。

登山口には遅い9時半頃になりました。
7月初旬の日曜日とあって
駐車場はほぼ満車です。
しかたがないので、
道路の幅の広いところで
路肩に止めました。
軽い装備で10時には出発。
山に入ると
最初は若いぶな林です。
 
まだ
新緑と言っても良いような
若い緑色がさわやかですが、
私は二日酔い。
なだらかな山道がうれしいです。
30分ほどで
中の湯跡に到着。
 
温泉独特の臭気が
出迎えてくれます。
廃屋となってしまった建物や
白濁した温泉が見えます。
 
足元にも温泉が湧き出しています。
泡の大きさがわかるように
右に置いたのはカメラケースです。
動画も撮りましたが、
データが大きいのでアップできません。
動画のほうが
温泉が湧き出しているイメージが
つかめるのですが。

何だか寂しい気分になってしまいましたが、
気を取り直し、
弘法清水を目指します。
ここから
少し傾斜がきつくなります。
ウォーミングアップが完了し
二日酔いも吹っ飛びました。
ときどき
北側の展望が開け
森に湖が点在する
裏磐梯の景色が見られます。
荒々しい岩肌がむき出しになっている
ところもあります。
野生的な一面です。
 
本来なら
吾妻連峰のおおらかな山並みと
湖沼群が美しいのでしょうが、
あいにくのガス。
遠くまで見渡すことができません。
途中
地元の高校生20人くらいに
すれ違いました。
部活の一環でしょうか。
若い元気なあいさつをもらいました。
中の湯跡から1時間ほど
お花畑と言われる
弘法清水直下の台地に着きました。
とりあえず
コウリンタンポポ
 
花の形状はたんぽぽそのものですが、
色が毒々しいのと、
茎に毛が密生する様子で
日本タンポポと見分けられます。
ヨーロッパ原産の帰化植物で
北海道から東北では
普通に見られるようです。
とにかく
たくさん咲いていました。
お花畑という名から
いろいろな種類の花が咲いている
と思っていたので
ちょっとがっかり。
季節が変わるとまた違うのでしょうが。
やっと見つけた
黄色い花
 
ミヤマキンバイ
でしょうか?
葉の形状がわからない写真でした。
おそまつ。
山頂を見上げれば
弘法清水の山小屋?茶屋か?
がありました。
 
岩礫の多い斜面を
少し登れば
すぐそこです。
12時近くなったので、
昼食をとり
水を補給。
(二日酔いのせいで予定より多く水を消費した)
 
磐梯山は山頂を
5合目とするので、
ここは4合目だそうです。
なぜ
山頂が5合目なのか
明確ではないようですが、
富士山のおおよそ半分だから
という説もあります。
この月は
富士山にも登る予定だったので、
不思議な因縁を感じました。
最後の登りは
ごろごろ石の急斜面です。
 
30分で山頂に到着。
 
相変わらず
ガスってます。
それでも
ときどき
 
うっすらと
猪苗代湖が見えました。
大きいので、
向こう岸はよく見えませんでした。
ゆっくり登ったので
合計2時間半。
次は
表(猪苗代)側から登りましょう。
高低差は1000m
を超えるようです。
表の登山口に下りる登山道
ご苦労様です。
 
この山は若い人も多いですね。
身近で鍛錬できる場所なんでしょう。
おまけの
冬の高速道路の猪苗代のサービスエリア
から

晴れて
雪に覆われた
磐梯山
会津のシンボル
長くなりましたが、
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
では
次は富士山で
お会いしましょう。
end


コメントを投稿