福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善いことをしたら此の世も得、己も得、子孫も得、我家も得、社会も得、凡てが得

2024-05-01 | 諸経

いま大海の中にあらゆる衆生の形色粗鄙にしてあるいは大、あるいは小、みな自身の種々の相念に由って身語意の諸の不善業を作るに由る。この故に業に従って各々自ら報を受く。・・能く観ずるがよい、この大海の中のあらゆる魚べつの貌がたくさんある。・・形が粗末で見られぬ、或いは大小ありて種々不同である。皆自身の想念による。自身の心が曲んだら身と口と意と十不善十悪の力によってそうなる。自身が作って自身が受ける。・・善をなして損がゆくことは決してない。悪をなして得がゆくことは決してない。それを善がいやでかなわず、悪は隠れ廻ってもするのはどふいうものであるか。それは貪瞋痴という魔にとりつかれ魅化されておるからとにかく悪いことをする。我が内心に貪瞋痴の三毒があるから外から天魔人魔が来る。天魔というはその中に第六天のような魔があり、牛頭馬頭の角の生えた口の切れ込んだような魔がある。また人魔というは美女の形をしてくるものもある。その他種々ある。それが天満人魔、そういう魔にたぶらかされる。貪瞋痴の三毒の内魔があるから外魔が向こうからくる。
・・・善いことをしたら此の世も得、己も得、子孫も得、我家も得、社会も得、凡てが得である。悪は反対でことごとく損害する。(釈雲照「十善業道経講義」)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日は仁王経の験力で雨が降... | トップ | 佛教・キリスト教の義戦観 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事