福聚講

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地蔵菩薩三国霊験記 4/14巻の3/13

2024-07-16 | 先祖供養

地蔵菩薩三国霊験記 4/14巻の3/13

三、偈を教へて苦を救ひ給ふ事。

簒靈記に云く、京兆(陝西省中西部)の人有姓(ありうじ)は王、曽って戒行なし。本善を修せず。患ふるに因りて死を致す。二人に引かれて地獄にいたる。地獄の門の前に一の僧を見る。是を地蔵菩薩と云ふ。乃ち教へて偈を誦して云く、若し人三世一切の佛を了知せんと欲せば應に法界性を観ずべし、一切唯心造なり(大方廣佛華嚴經夜摩宮中偈讃品第二十「若人欲了知 三世一切佛  應觀法界性 一切唯心造」)。菩薩の曰、此れを誦し得ば能く地獄の苦を破すと(大方廣佛華嚴經疏・夜摩宮中偈讃品第二十「若欲了佛者應觀法界性。上一切差別皆唯心作。以見法即見佛故。二觀法界性是眞如門。觀唯心造即生滅門。是雙結也。又一是眞如實觀。一是唯心識觀。大乘觀要不出此二。觀此二門唯是一心。皆各總攝一切法盡。二諦雙融無礙一味。三世諸佛證此爲體故。欲知彼者。應當觀此既爲妙極。是以暫持能破地獄」)。王氏誦して遂に入りて王に見え、王此の人に問ふ、何の功徳か之有る。答て云く、唯一四句の偈を受持すること具に上の説の如し。閻王遂に放免して此の偈を誦する時にあたって聲のいたる處の受苦の人悉く解脱す。後に三日ありて方に蘇る。此の偈を憶持て諸の道俗に向って之を説く。偈の文は華厳経夜摩宮無量菩薩雲集説法品の文也。凢そ諸法悉く心の造作なり。心造と了知すと、佛地獄全く空なり。若し此の心を観察すれば居然として苦を離る。唯地獄を破するのみならず十界頓に破す、真空一切の法に入るを以ての故に。

 

 

 

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