還暦求聞持成満の記 その11６

９月３０日、１２時半、目覚ましで起きました。また今日も雨です。さすがにすこしうんざりしました。参道は雨と濃い靄で自分の足元も見えません。しかし不思議なことに岩の上で明星禮をする時にはあがりました。あと少しで成満ですが緊張し修しました。
９２座は４時～７時過ぎまでです。睡魔でまたしても全く不十分な行になりました。ご本尊様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかしご本尊さまにはやさしく「福智を授けるので衆生済度に努めよ」とお諭しいただいている気持ちがしました。ほんとうに有難いことです。
このような浅い行を何度も経験して改めて分かったことがあります。即ち四無行という断食、断水、不眠、不臥の厳しい行がありますがこれは自分を過酷な条件に置く事が目的ではなく、すべて瞑想を深める為なのであったと分ったのです。こういうことは実際に行じてみないと気ずかないことです。