福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

業の出方(時期と形態)

2024-06-13 | 先祖供養
業の出方(時期と形態)
 
・正法眼法随聞記に「・・・冥機、冥應、顯機、顯應等の四句(注1)あることを思ふべし。亦現生後報等の三時業(注2)のこともあり。是らの道理能々學すべきなり。」とあります。
又「正法眼蔵・三時業」にも「・・今の世に因果を知らず、業報をあきらめず、三世をしらず、善悪をわきまへざる邪見のともがらには群すべからず。・・・佛祖の道を修習するにはその最初よりこの三時の業報の理をあきらむるなり。しかあらざればおほくあやまりて邪見に堕するなり。ただ邪見に堕するのみならず悪道におちて長時の苦を受く。・・」とあります。道元禅師も因果の理を信じないものは永く苦を受けると説いておられます。
 (注1、冥機冥應(あの世で作ってあの世で現れる)、冥機顯應(あの世で作ってこの世で現れる)、顯機冥應(この世で作ってあの世で現れる)、顯機顯應(この世で作ってこの世で現れる)の四つの冥応論。「法華玄義」にあり。)
(注2、善悪の業を、その結果を受ける時期で三つに分けたもの。
今の生で報いを受けるを順現業、次の生で報いを受けるを順生業、次の次の生以後に報いを受けるを順後業。この外に報いがいつ出るか決まってないものを不定業という。)
この他に「引業」「満業」という「業論」があります。
「引業」は地獄,餓鬼,畜生,人間,天、胎生・卵生・湿生・化生のどこに生まれるかを決める業、「満業」はその中で、諸根・形量等を異ならしむ善悪の業。
倶舎論十七に「同じく人身を受くるといえども而もその中に於いて支体・諸根・形量・色力荘厳を具するあり、或いは欠減多き者有り」と。正法眼蔵・四禅比丘に「満業・引業をしらず、過去来世をあきらめざるがゆゑに、現在にくらし」
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