福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は金峯山寺蓮華会・蛙飛です。

2024-07-07 | おすすめ情報

今日7月7日は金峯山寺蓮華会・蛙飛です。


1、蓮華会は、金峯山寺の三大行事の一つで、7月7日は役行者が産湯をつかったと伝えられる大和高田市奥田にある弁天池の清浄な蓮の花を早朝より講中の人々が持って登り蔵王権現に供える法会。
蛙飛び行事は、大青蛙を乗せた太鼓台が蔵王堂へ練り込んだのを僧達が祈り法要の後、蛙飛びの儀式が行われ、最後に導師の授戒によってめでたく人間の姿に戻るという儀式。

2、金峯山寺のホームページ

https://www.kinpusen.or.jp/info/2021/post-5.html

に今年はコロナで「大和高田市奥田の蓮池にての蓮取り行事と採灯大護摩供は、本年は行われません。

*六田の初花権現にての採灯大護摩供は、本年は行われません。

*吉野山の街中を巡行する蛙太鼓台は、本年は巡行しません。

その他の行事は概ね例年通り執り行われます。」とあります。

例年なら
「10時 大和高田奥田蓮池にて蓮取り行事。正午より大護摩供
12時 六田初花権現にて大護摩供
12時半 竹林院前、蛙太鼓台出発
15時 行列、下千本出発
16時 蔵王堂にて蓮華会・蛙飛び法要
17時 蔵王堂境内にて採灯大護摩供」とあるところです。

3、「宗教歳時記・五來重」には「このような験競べは日本民族の古代宗教をもとにして成立するもので、鳥獣戯画におも書かれている」「・・山伏の修行には原則として、春峰・夏峯・秋峰・冬峰と呼ぶ四季の入峰修行があった。・・入峰には・・百日とか九十日とか七十五日とか、山中を歩いたり籠ったりするが終われば寺なり村なりへ帰ってくる。このとき三つの行事があった。・・このような出峰の行事は総括して蓮華会と呼ばれる。我が国では明治維新で修験道は廃止されその後復興したといっても微々たるものであるが、この蓮華会のみはいくつか残っている。‥その中で吉野は蔵王堂を中心に修験道が復興したから山伏によって「蛙跳び」という行事が行われこれに蓮華会の験比べが残ったのである。」とあります。

またここには「滑稽雑談」を引用しています。「蛙を呼ぶに後堂より飛び出でて、四口の僧の膝下をめぐり飛ぶ。これを強く祈り責むるに次第に責められて堂内を逃げありくを難なく祈り殺す。その後戸板に乗せ舁きて外へ出だし、湯水を掛けて蘇生するとなり。譬へば洛北蓮華会のごとし」。これは五來重によると蓮華会で行われる、験競べのためであり、この人事不省におちいっている蛙に扮した小僧にあとで託宣をしてもらうためということです。

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