福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は旱で元正天皇・聖武天皇がそれぞれ薄徳を懺悔された日

2024-07-07 | 法話

・続日本紀 / 養老六年(722)七月七日条

「(元正天皇)詔して曰く 『陰陽錆謬。災旱頻臻(ひんしん)。是に由り名山に奉幣し神祇を奠祭す。甘雨未だ降らず。黎元業を失す。朕の薄徳、于に致るか。百姓に何の罪あるや。燋萎甚し。宜しく天下大赦すべし。・・』」

・続日本紀 / 天平十九年(747)七月辛巳(7日)条
「秋七月辛巳 詔して曰く『 去る六月より 京師亢旱 是により 名山に幣帛を奉じ 諸社に 祈雨すれども 至誠験無し。 苗稼燋凋せり 此れ蓋し朕の政教民に徳あらざるによるか。 宜しく左右京の今年の田租免ずべし。』
秋七月七日、聖武天皇は詔を発して、「去る六月より、平城京は旱魃にみまわれている。そのため、幣帛を名山に奉納し、雨が降るように諸神社に祈らせたが、至誠は天に通じず、穀物は枯れてしまった。これは、もしかすると朕の政教が人民に徳を及ぼしてないからであろうか。左右京(平城京の左京と右京)の今年の田租(令制の税の一つで、公民に班給された口分田に対して課税されるもの)を免除せよ」と述べた。


昔の天皇陛下は異常事態が出来するとすぐに「朕の不徳」と懺悔されました。今はすべての権力の源泉は国民にあるのですから、コロナの原因も異常気象もすべて国民の薄徳によるということでしょう。

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