福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

菊のご紋章は天皇が転輪聖王の家系であられることを示す(田中智学)

2023-12-05 | 法話

今日は天皇誕生日です。田中智学は「菊のご紋は皇室が転輪聖王であることを示す」と言っています。

皇室ご紋章についての一考察(田中智学)

「牡丹は花の富貴なるものなり、菊は花の清逸なるものなり、蓮華は花の君子なるものなり」とある・・十六弁の菊といふと十六は輪宝である。十字が円転相をなしたるものが卍である。一を貫いた十字が働きかけて右に右にと廻っていったのが卍の形だ。仏様は胸にあの卍を表するといふのは一切の法が円転自在に働いているといふのである。その卍を重ねると八つになる。八つをまた重ねると十六になるからこれを層々として重ねたものが転輪聖王(注)の輪宝の形になる。この転輪聖王家の正統が日本の天子であるといふことは単に文献ばかりでない、世界を統一するといふものは転輪聖王家だという伝えはこれは釈尊よりも古くからあるものだ。すると世界を統一する国王というものが当然なければならぬとしても何か理想とするものがなければならぬ。それは一番道徳性のすぐれたものが統一するという、こういふ原理から来ておる、現実の上で道徳のすぐれかつそれを実行して来た帝王はどこの国にもない。転輪聖王のほかはない。その転輪聖王の現実は日本の帝室である、するといつとなく転輪聖王の血統からだんだんその輪宝が伝わってきてご紋章の上に一つの表象となって居ったのではないか。それがついに菊の花にみたてて十六の菊にしたのであろう。・・吾輩が十六の菊のご紋章についてこれを転輪聖王のご紋章だといふはなしをしたとき、姉崎博士が「印度の阿育王(注)の廟所の門に十六の菊のご門というべき形の輪宝の門が付いているということであった。写真も持って来て見せた。これでみる阿育大王は転輪聖王の末ということになって、釈尊が転輪聖王家の出であることは文献が之を證明しておる。その転輪聖王の本流か支流かが日本の高天原に参同して日本開国のもとを開いたとすれば、すなわち転輪聖王家の血統が日本の帝室であるということは伝らに上から言える。

(注。転輪聖王のモデルとされる阿育王はB.C.268に古代インドの大帝国マウリヤ朝の王として即位し全インドを統一、法(ダルマ)に基ずく支配を掲げ仏法を宣揚しインド全土にアショーカ王石柱を立て仏法を重んじることや不殺生等をといた。現インド国旗の中央の輪はこの石柱の法輪をモチーフにデザインされたとされている。B.C.244年、第3回仏典結集を行い、セイロン布教により南伝仏教の基を築いた)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 我々はすべての動物をできる... | トップ | 今日12月5日は真別処妙瑞和尚... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事