シュバイッツアー「生への畏敬」1923年
・動物を手術や薬の実験台に使ったり、動物に病原菌を植え付けたりしてそこから得られた結果を、人間を救うために応用する人々も「自分たちの仕事は残酷ではあっても立派な目的を持っているのだから」というだけの理由で安心してしまってかまわないというわけでは決してない。そういう人々は一つ一つの場合についてその動物を人類の為に犠牲にすることが本当にやむを得ないことであるかどうかを、あらかじめ慎重に検討しなければならない。また動物たちに加えられる苦痛を出来るだけ和らげなければならない。誰でも知っている事実をわざわざ見せてやるためにいかに多くの動物たちが無駄な苦痛を強いられていることだろうか。動物たちが実験動物として自分の苦痛と犠牲に於いて病人を救うためにこれほどの貢献をしてくれているという事実こそは動物たちと我々人間の間のユニークで新しい連帯関係の母胎になったのだ。従って我々はすべての動物をできるだけ親切に取り扱うべき義務を負っている。水たまりに落ちた昆虫を助けてやるという私の行為は我々人間が動物に対して負っている無限の負債をいくらかでも返そうとするこころみに他ならない。・・我々は皆、正当な理由のない苦痛が動物に加えられようとしているのを見たらできるだけ手を尽くしてそれを止めさせなければならない。
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