福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

個は全を代表している

2022-10-04 | 法話
「この天地間にありとあらゆる千差万別の各々の個体は、各々の立場から、全一としての「生」そのものを背景とし、「全」そのものを代表して、各々特殊の自らの世界を建立し、そのものでなくては実現することのできない自性を形成しているのである。これを大師は「各々に自らを建立し、各々に自性を守る(秘蔵記)」とおっしゃっている。・・・各々に異なった立場から、「全」を充実し荘厳する使命をもって生きているのである。・・ . . . 本文を読む
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今日は寛信が厳覚より伝法灌頂を受けた日

2022-10-04 | 法話
天仁元年(1108)十月四日大僧都厳覚より伝法灌頂を受ける「勧修寺聖教」に「・・当流者寛信法務、天仁元年1108十月四日、斗宿・月曜、勧修寺勝福院に於いて厳覚大僧都に随て(伝法灌頂)入壇云々・・」寛信は、参議大蔵卿藤原為房の息。勧修寺流祖。東大寺覚樹に三論教学を学び、勧修寺厳覚から小野流を受法。1110年(天永元年)勧修寺別当に就任し、勧修寺における法華八講の整備に力を注いだ。南都三会已講の功によ . . . 本文を読む
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華厳経から・・衆生の側で心が濁っていれば仏様を感得できない

2022-10-04 | 諸経
華厳経巻三十七宝生如来性起品第三十二ノ四「太陽は出れば全ての洗面器の中に姿を寫すが洗面器のほうで破れれば姿は映らない。これは太陽の所為ではない。洗面器の側のせいである。このように仏様も一切の衆生を照らしておられるが衆生の側で心が濁っていれば仏様を感得できないのだ。(たとえ日出る有りて世間を照現し、円満明浄なること法界とひとしく、一切世界の浄水の器のなかにおいて、影現ぜざることなからんも、日にはこの . . . 本文を読む
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