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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「四恩の奉為に二部の大曼荼羅を造する願文」

2025-04-03 | お大師様のお言葉
「四恩の奉為に二部の大曼荼羅を造する願文」 奉為四恩造二部大曼荼羅 弟子苾蒭空海両部曼荼羅に帰命し奉る それ金剛の四法身(自性・受用・変化・等流法身)、胎蔵の三秘印(法・三昧耶・大曼荼羅)は空性に憩って軷祖(ばっそ・発心)し、重如(真如)に秣って以て脂轄(しかつ・車に油指す)す。一道無為は初入の門(天台は密教の入門)三自本覚は声も及ばず(華厳も真言に及ばない)、衆宝の . . . 本文を読む
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「藤中納言大使のための願文」

2025-04-02 | お大師様のお言葉
  大師と共に渡唐した遣唐使・藤原葛野麻呂が無事渡唐の御礼に『金剛般若経』187巻の書写をしたので大師がその供養をされたその際の願文を執筆されています。 「藤中納言大使のための願文」「某聞く智慧の源極を強いて仏陀と名け、軌持の妙句を仮りて達磨(法のこと)といふ。智よく円なるゆえに、なさざるところなく、法よく明らかなる故に自他兼ね済う。五眼常に鑑みて溺子を津渉し、六通自在にして樊籠(鳥 . . . 本文を読む
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今日弘仁六年四月一日は大師が「諸の有縁の衆を勧めて秘密の法蔵を写し奉るべき文」を草された日です。

2025-04-01 | お大師様のお言葉
今日弘仁六年四月一日は大師が「諸の有縁の衆を勧めて秘密の法蔵を写し奉るべき文」を草された日です。「諸の有縁の衆を勧め奉って秘密の法蔵合わせて三十五巻を写し奉るべし。それ教は衆色に冥ひ、法は一心に 韞つ つめり(法は衆生の心にある)。迷悟機殊にして感応一にあらず。この故に応身化身影を分かって類に随い、理佛智佛(胎蔵界の理法身大日、金剛界の智法身大日)秘宮にして楽を受く。一乗三乗鑣を分かちて生を駆り、 . . . 本文を読む
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今日3月24日は大師が済恩寺願文を書かれた日です

2025-03-24 | お大師様のお言葉
今日弘仁九年三月二十四日は大師が藤原朝臣常房の為に願文を書かれた日です。写経や造仏が先祖供養に大変功徳になることがわかります。「済恩寺願文弟子藤原朝臣常房等、十方一切三宝に帰命したてまつる。恭んで聞く、蛇身牛口は万象を・・占に開き(蛇身の伏犠と牛首の神農は全てを八卦によって占った)、李下桑中は重玄を道易に述ぶ(孔子の「道」老子の「易」。「玄のまた玄は衆妙の門なり(老子)」といい万物の根源は玄の亦玄 . . . 本文を読む
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お大師様は今日「藤原朝臣常房の為の願文」を書かれています。

2025-03-24 | お大師様のお言葉
御大師様は死者の霊を助けるために造仏・写経が大功徳になるとおしゃっています。「・・謹んで弘仁九年三月二十四日を以て先考の奉為に、刻桃薬師如来の像七躯、日月遍照夾侍菩薩両躯、護世天王の像四躯、並びに法華経一部八巻、最勝王経一部十巻、金剛般若経、薬師経、阿弥陀経、多心経各々一巻、堂幡華鬘各各二十六旒を造り奉る。粋容の𠑊相(仏像の厳かなお姿)動くことなくして真に契い、定貌の慧身言わずして理を得。智剣利く . . . 本文を読む
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今日は大師が二十五か条の御遺告を製せられた日

2025-03-15 | お大師様のお言葉
御入定を七日後に控え御大師様が厳しいご遺言を遺されています。 . . . 本文を読む
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今日3月10日は大師が桓武天皇の御忌に願文を撰せられた日です

2025-03-10 | お大師様のお言葉
。今日天長3年3月10日は大師が桓武天皇の御忌に願文「桓武天皇の奉為に太上御書の金字の法華を講ずる達親」を撰せられた日です。大師五十三歳の御時です。当時は天皇陛下も先祖供養に写経をされていたことが分かります。「桓武天皇の奉為に太上御書の金字の法華を講ずる達親」沙門空海聞く、栗駄の蓮理(かりだ心)は湿凝(因果)を筌魚(経典)に貸り、大我の広神(佛の広大な知恵)は虚金を指兔に仮る(明智によって妄念を止 . . . 本文を読む
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今日は大師が東寺に於いて守護国界主経を講ずる事を請われた日です。

2025-03-10 | お大師様のお言葉
今日は大師が東寺に於いて守護国界主経を講ずる事を請われた日です。「高野大師御広伝」にあります。これによると守護国界陀羅尼主経は大師も鎮護国家の為の大経であるとされています。「天長二年三月十日 上奏して云はく東寺にて毎年安居に守護国界主経を講ずる事を請う右沙門空海奏す。空海聞く、法は惟だ甘露、嘗める者は痾を除く。道は惟だ無言、人能く宣暢す。伏しておもう、皇帝陛下、徳は乾坤に斉しく明は日月を超える。法 . . . 本文を読む
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今日は大師が下野の太守に礼状を送られた日です

2025-03-10 | お大師様のお言葉
今日弘仁十年三月十日は大師が下野の太守に礼状を送られた日です。「下野の太守紀百継宛貧道去んじ弘仁九の冬月をもって閑寂に紀州の南岳に就く。十年春、葛生(大師の使者、葛木魚主かとされる)に附して恵まるるところの銀鈎(ぎんこう、銀の飾り)幷に土物、高雄寺より転送し来たれり。書を開いて指南を承る。物を覩てその人を想う。すなわち還答し奉らんと欲するに葛生鎮西に下って今に未だ帰らず。この事をもって久しく闕如す . . . 本文を読む
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3月2日は大師が「平城の東大寺において三宝を供養する願文」を草された日

2025-03-02 | お大師様のお言葉
天長元年3月2日は大師が「平城の東大寺において三宝を供養する願文」を草された日です。「平城の東大寺において三宝を供養する願文弟子苾芻空海等三宝に帰命し奉る。法身いずくにかある、遠からずしてすなわち身なり。智体いかん、わが心にして甚だ近し。本より来た無去にして鎮えに満月の宮に住し(もとより無始にして胎蔵界理法身の宮殿に住し)、いま不生にして赫日の台に常恒なり(金剛界智法身の台に常恒である)。摂下の迹 . . . 本文を読む
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今日天長五年二月二十七日は大師が「伴按察平章事が陸府に赴くに贈る詩」をお作りになった日

2025-02-27 | お大師様のお言葉
今日天長五年二月二十七日は大師が「伴按察平章事が陸府に赴くに贈る詩」をお作りになった日です。((日本後記・天長五年二月に)「甲寅,賜鎮東按察使-伴朝臣-國道餞.有御製.賜衣被及雜珍玩物」とあり。)「伴按察平章事が陸府に赴くに贈る詩」夫れ膚寸(雲)南北に心なけれども風に遭ふときは則ち飛ぶ。順の徳なり(命令にしたがう徳)。人臣東西に心なけれども命を銜ふくむときは則ち馳す。忠の至りなり。蕞爾たる毛夷(さ . . . 本文を読む
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「上宮太子廟参拝記文」

2025-02-22 | お大師様のお言葉
弘法大師全集にある「上宮太子廟参拝記文」です。  「上宮太子廟参拝記文 嵯峨天皇の御宇、弘仁元年河内の国の聖所に於いて道場を建立し、籠居の處を卜する之間、上宮聖王の御廟に参詣する事一百箇日也。第九十六日の夜半一霊建有。御廟洞之内に微妙の小音有りて大般若理趣分を誦す。音に応じて光明在り。爰に空海祈念すらく、この妙事誰人の所為ぞや。願わくは我に示せと。所願に応じて廟窟の前に一の光明輪あり。美妙の音有り . . . 本文を読む
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お経は聞くだけでも功徳があります。十法行です。弁中辺論

2025-02-13 | お大師様のお言葉
お経は聞くだけでも功徳があります。お経の十の功徳を十法行といいます。 . . . 本文を読む
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一佛の名号を称して無量の重罪を消す

2025-01-22 | お大師様のお言葉
秘蔵宝鑰(弘法大師)「一佛の名号を称して無量の重罪を消し、一字の真言を讃して無辺の功徳を得る。・・経法のあるところは諸仏護念し、諸天守衛す、かくのごとくの利益あげて計ふべからず((条件の整っている者は)一体の仏の名をおとなえしても重罪が消え、数あるご真言の一句でもとなえれば無辺の功徳を得る。・・仏の教えを大切にしているところは諸仏が守り諸天が護衛して下さる。密教ではこのような霊験は数えきれない。) . . . 本文を読む
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今日一月十九日は大師が、渤海国大使王孝廉に返書された日

2025-01-19 | お大師様のお言葉
今日一月十九日は大師が、渤海国大使王孝廉から書状並びに新詩一章を送られ返書を呈された日です。(高野雑筆集、弘法大師全集).弘仁六年(815,大師42歳)一月十九日の時です。王孝廉は弘仁五年渤海大使として副使高景秀らとともに渤海の前王元瑜(定王)の死と新王言義(僖王)の即位を奏上する名目で来日,方物(貢献物)を献じ、弘仁六年従三位を授けられています。学才豊かで《文華秀麗集》に漢詩(「海国来朝、遠き方 . . . 本文を読む
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