○ドヴォルジャーク 交響曲第8番 ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル 1980年5月2、4、8日
6、7番は、ちょっとごつごつした感じがしたのに対して、この8番は、自然な流れで音楽が推移していき、とても素晴らしい演奏と思います。
1、2楽章はとても遅いテンポです。
1楽章の序奏は、とても柔らかく穏やかです。1楽章展開部、そして2楽章の終わりで曲が盛り上がる部分で、大きくテンポを落とし、より一層の盛り上がりを見せています。トランペットはキラキラと輝かしい音を鳴り響かせています。
また、1楽章再現部で第1主題の途中から急にテンポを落としていて、はっとさせられます。
3、4楽章は前2楽章のような遅いテンポではありませんが、充実した中身の演奏です。