○ドヴォルジャーク 交響曲第9番「新世界より」 ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル 1979年3月1、2日
○ドヴォルジャーク スケルツォ・カプリチョーソ ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル 1980年5月2、4、8日
この新世界をLP時代に購入して、とても驚嘆したものです。
テンポがとにかく遅く、特に1楽章の序奏は、とてつもなく大きく、広く、雄大で他に真似のできない内容です。
ホルンの響きは、深みがあり、序奏最後のティンパニの強打は、それまでも遅かったテンポをさらに遅くして、劇性を持たせています。
主部も遅いテンポですが、穏やかに推移しています。
2楽章も遅いテンポでじっくり演奏しています。中間部ではさらにテンポを落としています。
対して3楽章は早めのテンポ設定をしていて、1、2楽章ほどの印象はなく、平凡な演奏です。
4楽章は、序奏から主部に入る前、主部の2小節前の3つの和音をアクセントを強く刻んでいて、ちょっとやり過ぎかなと思います。
スケルツォ・カプリチョーソは、ホルンが中々良い感じです。