○ブラームス 交響曲第4番 バルビローリ/ウィーン・フィル 1966年12月7~9日、1967年12月4~19日
○ブラームス 大学祝典序曲 バルビローリ/ウィーン・フィル 1966年12月7~9日、1967年12月4~19日
ゆったりとしたテンポで、非常に気品高い演奏です。
遅いテンポのブラームスの4番というとジュリーニや、チェリビタッケ、K.ザンテルリンクを思い起こしますが、バルビローリの演奏は、ジュリーニみたいに重戦車みたいな重厚な演奏でなく、とても穏やかです。そして、ウィーン・フィルの渋い弦、そして木管楽器の音色が絶品です。
第1楽章は、いわゆる「騎士の動機」を提示部では非常にゆったりと、再現部ではテンポを速めて演奏しており、変化を持たせています。4楽章は、特に遅いテンポ、壮大な伽藍を繰り広げています。