My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2013-12-11 22:07:06 | フリッチャイ

○ロッシーニ スターバト・マーテル 

 シュターダー(S)、ラデフ(A)、ヘフリガー(T)、フリック(B)

 フリッチャイ/北ドイツ放送交響楽団・合唱団 1959年11月8、9日(ライヴ)


フリッチャイは、「十字架の下で繰り広げられる酒宴の歌」と耶喩されるこの曲を真に宗教的な曲としてとらえ、首席指揮者を務めたRIAS交響楽団はもとより、客演した数々のオーケストラで指揮してきました。

1954年のRIAS交響楽団とのスタジオ録音は、現在においてもこの曲の代表盤として紹介されています。

1954年のスタジオ録音は、緊張感に満ちた集中力の高い演奏で、贅肉をそぎ落とし、おごそかな雰囲気を出していました。


今回のライヴでは、宗教的なアプローチには変わりありませんが、ピリピリとした緊張感はなく、1曲目の最初の部分を除けば、全体的に穏やかなに、祈るような演奏になっています。いたるところでリタルダンドして、さらに祈りの雰囲気を高めています。

1曲目、暗い雰囲気の低弦の前奏の後、少し明るさをもったヴァイオリンのフレーズに続き、全合奏になりますが、ここで重みのあるトランペットが爆発的な力をもって演奏しており、ここだけは特異です。何回目かのスターバト・マーテルの歌唱では、まさに「悲しみの聖母」を思わせる深い悲しみを湛えています。

2曲目は、行進曲になってしまいそうな曲ですが、テンポを落とし、深い音楽になっています。


録音は、あまりよくありません。少し音量が高くなると音が歪み、またハムノイズも少し入っています。

Sabat_mater3

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