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今日聴いた曲

2022-02-22 18:09:10 | 他の音楽
○ブルックナー 交響曲第8番(ハース版) ヴァント/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2001年1月19~21日(ライヴ)

ブルックナーの第8交響曲は、学生時代に当時発売されて間もないケンペ/チューリッヒ・トーンハレのレコードをFMで聴いたのが、初めてと記憶しています。そのときは大きい曲ということに圧倒されただけで何もわからない混沌とした感じでした。
レコードを買ったのは、セルが初めてで、続いてクナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィル、そして3番目に買ったがヴァント/ケルン放響でした。
ヴァント/ケルン放響の演奏は、骨太で生真面目というイメージが残っています。終楽章の再現部、第1主題のトランペットのファンファーレが再現された後のところ、徐々にテンポを落として盛り上げる指揮者が多い中、ヴァントはインテンポのまま演奏しており、そこが好きになれなかった点でした。
レコードを探してみたのですが、見当たらなかったので、恐らく手放したのではと思います。

ベルリン・フィルとのライヴ録音は、ケルン放響との録音から20年以上経っており、とても起伏に富んだスケールの大きい演奏で、巨匠としての風格たっぷりです。
当時、好きになれなかった場所は、この演奏でも相変わらずインテンポでしたが、テンポに変化をつけているところも随所に見られます。演奏時間はジュリーニと似ていて遅いテンポですが、それを感じさせない躍動感があります。
第1楽章では、出だしの低弦が起伏が大きく表情豊かです。また随所にある弦楽器のさざ波はとても美しく聴こえます。最後の「死の予告」のクライマックスではクナッパーツブッシュほどではありませんが、少し弱くしていました。
第2楽章では、スケルツォがいったん静かになった後、再度活気づくときのティンパニのクレッシェンドが凄く、それから中間部にいたるまで、大活躍しています。
終楽章は、出だしの金管楽器がとても豊かに響きます。第3主題に入る手前、そして展開部の手前では、ぐっとテンポを落としています。
展開部の「死の行進」は、ぎゅっと詰まった感じで圧倒的です。展開部の終わりごろでは、木管楽器の伴奏がよく聴こえるところがあり、新鮮でした。

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