○ベートーヴェン フィデリオ第2幕 フリッチャイ/サンカルロ劇場管弦楽団他 1951年4月11日(ライヴ)
ナポリのサンカルロ劇場で上演されたフィデリオ、2幕のみです。
この上演に際しては、いささかトラブルがあったようです。
アンダースがナポリに着くのが遅れたのかどうかはわかりませんが、彼の到着前にリハーサルが開始されたとか、また、アンダースのみドイツ語歌唱、他の歌手および合唱はイタリオ語というちぐはぐな取り合わせになってしまっていることもあります。このため、急きょ、演目をローエングリーンに変更しようかという動きもあったようです。
話は違いますが、この上演が、アンダースがフリッチャイの指揮でフローレスタンを最初に歌ったときだったとのことです。その後、ジュネーヴやベルリン市立オペラで歌っています。
上演まで色々問題がありましたが、演奏は熱気むんむんです。
レオノーレ序曲第3番の演奏が終わるやいなや、拍手大喝さいです。長い時間。ブラヴォーの嵐です。フリッチャイも熱気あふれる演奏です。