ブルックナーの「交響曲第7番」については今までにカラヤンを筆頭に数々の名盤を紹介してきたところだがもう1枚ぜひ取り上げておきたい演奏がある。それはクルト・ザンデルリンク(Kurt Sanderling)が1999年12月シュトゥットガルト放送交響楽団に客演指揮した時のライヴ盤である。このCDはドイツの「hänssler CLASSIC」ー主としてこのシュトゥットガルト放送響をはじめとしてSWR(南西ドイツ放送)に所属するオーケストラの演奏をリリースしているレーベルから発売されている。(hänssler-CD93.027)
演奏はザンデルリンクらしい非常に節度のあるしっとりとした響きに吸い込まれていく名演である。やはり一番の聴きどころは第2楽章「アダージョ」であろう。透明感あふれる響きは素晴らしいの一語につきる。因みにザンデルリンクはこの楽章のクライマクッスでのシンバルは加えていない。また終楽章もテンポを派手に動かすことなくじっくりと情感がこもった説得力ある演奏が魅力的だ。
演奏はザンデルリンクらしい非常に節度のあるしっとりとした響きに吸い込まれていく名演である。やはり一番の聴きどころは第2楽章「アダージョ」であろう。透明感あふれる響きは素晴らしいの一語につきる。因みにザンデルリンクはこの楽章のクライマクッスでのシンバルは加えていない。また終楽章もテンポを派手に動かすことなくじっくりと情感がこもった説得力ある演奏が魅力的だ。