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優美な旋律と気品さが魅力 ー ドリーブ/歌劇「ラクメ」

2010-04-06 22:49:17 | オペラ
 フランス・ロマン派の作曲家レオ・ドリーブ(Léo Delibes/1836~1891)の歌劇「ラクメ」は「花の二重唱」やコロラトゥーラ・ソプラノ唱法が聴きどころの「鐘の歌」など魅力的なアリアが味わえる傑作である。オペラの全曲上演の機会は少ないもののレコーディングの数は現在では何種類かを数えるが筆者が好きな盤は写真のアラン・ロンバール指揮、パリ・オペラ・コミーク管弦楽団、マディ・メスプレ(ラクメ)ほかによるEMI盤である。
 この演奏の録音は今から40年程前の1970年だがラクメを歌うコロラトゥーラ・ソプラノーメスプレの透明感のある美声は断然と輝いている。メゾ・ソプラノーダニエル・ミレ(マリカ)との「花の二重唱」は気品あふれる二人の歌唱が見事である。また指揮者ロンバールのメリハリのある音造りが聴き手を退屈せない全曲盤になっている。