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ツィモン・バルトの「ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番」

2010-04-09 23:23:18 | 協奏曲
 アメリカ出身のピアニスト、ツィモン・バルト(Tzimon Barto/1963~ )も大変個性が強いピアニストで彼のEMIレーベルへのデビュー2作目にあたるラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30(1989年録音/バルトーク/ピアノ協奏曲第2番とカッップリング/エッシェンバハ指揮、ロンドン・フィルハーモニック)は筆者が好んでよく聴く1枚である。
 写真は独EMIのLP盤であるが国内ではCDのみの発売だった。彼のEMIレコーディング・デビュー盤のプロコフィエフの協奏曲第3番ハ長調他(アンドリュー・デイヴィス指揮/ロンドン・フィル)と同様スケール感のあるピアノの妙技を聴かせている。さすがにエッシェンバッハが彼の才能を高く評価しただけのことが充分にうかがえる当時弱冠26歳にして完成度の高いラフマニノフの演奏である。また第2面に収録されているバルトークも好演でLP1枚でこれら2つの協奏曲が楽しめる合計演奏時間にして80分近い長時間収録のLPである。音質も長時間収録の割には大変良好でレコード内周の歪もほとんど感じることはない。余談だがバルトは欧米を中心に指揮者としてもその才能を発揮しており特にオペラにその関心が高いようである。