カラヤンのドリーブ/舞踊音楽「コッペリア」

　昨日に続きドリーブのバレエ音楽の代表作「コッペリア」を取り上げてみたい。この作品は作曲者ドリーブが３１歳（１８６７年）の時に書いたもので原題には「Coppélia,ou la fille aux yeux d'émailーコッペリアまたはエナメルの目をした娘」とある。自動人形コッペリアに恋をした青年と彼を恋する娘スワニルダの嫉妬がからむ物語であるが後に演奏会用組曲に編曲され広く親しまれている。
　今日紹介するカラヤン/ベルリン・フィルの録音では次の５つの場面から構成されている。
　１）前奏曲とマズルカ　２）情景とスワニルダのワルツ　３）チャルダッシュ　４）情景と人形のワルツ　５）バラードとスラブ民謡の変奏曲
　カラヤンらしくオーケストラのスケール感をだしたダイナミックな演奏が魅力である。ドイツ・グラモフォン初期録音（１９６１年４月）だがその音質は素晴らしく美しい。カップリングされたショパン＝ロイ・ダグラス編曲による舞踊音楽「レ・シルフィード」もカラヤンにとっては珍しいレパートリーだがドリーブと同様ダイナミックな演奏に引き込まれる。
　またいずれの作品もこれがカラヤン唯一の録音となった。

l