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グラズノフの舞踊音楽「四季」

2010-04-11 15:55:31 | 管弦楽曲

 ロシアのグラズノフ(Glazunov/1856~1936)はオペラ作品以外の様々の分野に渡り傑作を書いた人であるがわが国ではチャイコフスキー等の影に隠れてしまう存在にある。しかしバレエ音楽をはじめとする彼の管弦楽曲作品には特に注目されるものが多く今日取り上げるバレエ音楽「四季」作品67も彼の代表作「ライモンダ」と並び色彩豊かな管弦楽法が魅力の一つになっている。
 曲は「冬」から始まり「秋」に終わる構成で自然の風物を「擬人化」しメルヘンチックな味わいがある親しみやすい音楽になっている。写真のLPレコードはバレエ音楽を得意としていたロシアの指揮者ボリス・ハイキン(Boris Khaykin/1904~1978)がモスクワ放送交響楽団と録音した大変懐かしい1枚である。(新世界SMK7512/原盤ーメロディア)演奏は旧レニングラード(現、サンクトペテルブルグ)のキーロフ劇場(マリンスキー劇場)でオペラ、バレエ音楽の指揮者として活躍したハイキンだけありこの作品の魅力を充分に引き出した華やかで美しい見事なものになっている。