みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

注目新刊-『スウェーデン・パラドックス』『ユニクロ帝国の光と影』『日本はスウェーデンになるべきか』他

2011-02-12 | こんな本を読んでいます
連休ですので、最近注目している新刊を紹介します。

ここ最近は北欧本ラッシュが続いており、
漸くにして冷静な分析が増えてきました。

一つの見分け方としては、「新自由主義」「市場原理」へのアンチテーゼとして
北欧経済を捉えている本は悉く内容が偏った「ご都合主義」本で、
合理主義や強制的な就労促進策に目を向けているのが良書です。

ソ連の核兵器への対処は、現実主義の北欧と理想論に走りがちな日本で
みごとに正反対だった。日本はそう簡単に「北欧化」できないだろう。





『スウェーデン・パラドックス』(湯元健治/佐藤吉宗,日本経済新聞出版社)


 → 北欧経済の研究書として金字塔となるでしょう。
   専門書ではありませんが、素晴らしい内容です。
   北欧諸国の本質が競争主義であるという点は全くその通りです。
   
購買力平価で労働生産性を比較すると日本より3割高いとか。

   日本の一部の研究者がいかにいい加減なことを書いているか、
   実によく分かる素晴らしい一冊です。





『日本はスウェーデンになるべきか』(高岡望,PHP研究所)


 → タイトルとは逆に、「スウェーデン愛」溢れる本です。
   スウェーデン経験のある日本人は、
   私の近くにもいますが相当スウェーデン大好き人間が多い。





『ユニクロ帝国の光と影』(横田増生,文藝春秋)


 → これまだ店頭に出ていませんが面白そう。
   週刊文春に載った分以外に何か特ダネあるのでしょうか?

   事業という面ではひとかけらも魅力を感じない企業ですが
   (根本的に哲学も文化もない寂しいブランドに見える)
   どうして幹部が次々辞めるのかは興味あります。


▽ あとこれは現在上映中の映画。

『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』平山秀幸監督
http://movie.walkerplus.com/mv46602/

 → ウィンドトーカーズより時代考証がしっかりしていますが
   邦画は軍事面の描写(特に会談場面)が甘く残念。。
   脚色も成功とは言い難い。

   あとサイパンの日本軍は防衛戦初期に大失敗して
   多くの兵力と火砲を失っています。
   大場大尉は所謂ゲリラに過ぎません。


戦争のシーンはこちらの方が正確だろう。韓国はまだ兵役のある国だから。

  ▽

『戦火の中へ』イ・ジェハン監督
http://movie.walkerplus.com/mv46969/


戦争物が嫌なら矢張りこちらですが
フェイスブック成功の秘密はこれを観てもまず分からない。

 ▽





『ソーシャル・ネットワーク』デビッド・フィンチャー監督

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする