みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

『週刊ダイヤモンド』10月14日号 - 日本の新富裕層の実態に迫る最新調査!

2006-10-10 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の『週刊ダイヤモンド』、非常に力のこもった素晴らしい特集でした。
タイトルは「全解剖 新富裕層」、まさに旬のテーマです。
『週刊ダイヤモンド』最新号の案内

… と言いつつも、まずはP132の特別レポートから。(笑)
何しろあのパルナッソス・インベストメント・ストラテジーズ社の宮島秀直 代表の寄稿。

読まないでいられる訳がありません。
特に、いわゆる「国際優良株」に投資されている方は、
この記事の隅から隅までじっくり目を通されることをお薦めします。

オイルマネーの運用が同時多発テロの影響を受けていること、
従って欧州株式と日本株式に集中投資せざるを得ないこと、
わずか数人の運用責任者が主要な投資判断を下すこと、
中東の株式市場からの影響を受けること、
何よりも総投資額を決定するのが原油価格であること、等々 …

多分、日本株式市場の情報と交換して入手したのではないかと思うのですが、
ほとんど一線級に近い良質の情報ではないでしょうか。

サウジアラビアの有力投資会社が日本の不動産投信に興味を持っているとか、
「日本株式は下落により割安感が強まっている」との声が出ているとか、
見過ごせない記述がいくつもあります。(本当に、さすがの一言に尽きます)

「ダウジョーンズ・イスラミック・ジャパン指数構成39銘柄」のリストも
非常に興味深いのですが、イオンは豚肉を食品売り場に並べていますし、
酒類ディスカウンターのやまやと提携しています。
また、確か東武鉄道はパチンコホール経営に関わっていたはずであり、
東京急行電鉄も事業展開が手広いだけにイスラムの戒律に触れる部分が
あるのではないでしょうか。(個人的には大きな疑問を感じるところ)

   ◇     ◇     ◇     ◇

さて、ようやく今回の特集「日本の富裕層」についてです。

正直、無人島貸し切りとか、プライベートジェット貸し切りとか、
多額のお金を使い道を考えるのも大変だと思いました。
(僻みでも何でもなく、正直な意見です)
はっきり言って、ジョージ・ソロスやウォーレン・バフェット、
日本で言えば故 小倉昌男 氏のような方々がいかに偉大であるか、
比較するとしみじみと感じられます。

投資家の方はP127をどうぞ。
プライベートバンキング業務に長らく従事されてきた前田和彦 氏の談話です。
「1億円からPB業務を行えば銀行が手数料ビジネスに走るのは当然」
「ゼロ金利状態で1億の資金を2億、3億と増やすのはプロでも難しい」
「素人が本業の合間に資金運用できると思うのは錯覚」
といった手厳しい言葉が並びます。(しかし、これこそ正しい見解でしょう)

「 1億円を本業で稼いだのであれば、その本業に
 再投資して資金を増やす方が確実です。」

との指摘は、至言と言うべきです。

P131の、アブラハムグループの社長さんの方が頭が切れるように見えますが、
いとすぎは前田氏の談話の方が有益だと思います。

…「カネ持ちにバカはいない」などと言い放つ経営者がいたら、
(一時期の、調子に乗り過ぎていた堀江氏のような口ぶりです)
私ならすぐに縁を切って出資金を引き上げますけどね。

P47の、あの本田健 氏のコラムもぜひお読み下さい。

「 年間の配当・利子収入が数億円になると、米国ではビジネスの
 第一線で活躍するよりも、より芸術的・公共的な仕事をする
 傾向が強くなるようです 」

だそうです。家族で財団を所有して慈善活動を行う超富裕層の話、
ゲイツやバフェットの社会還元を見習うべきとの主張、みな素晴らしいです。

… いとすぎはこの方のことをよく知らないのですが、
事業よりも著作の方が有名な方が、なぜ「お金の専門家」と呼ばれるのでしょうか?

と言いつつも、いとすぎがP48の「富裕層チェックシート」を試してみたら、
20点満点中で17点という結果でした。うーむ、怪しい(爆)。

   ◇     ◇     ◇     ◇

そうそう、P120の新富裕層へのアンケートも面白いです。

「社会的に意義のある活動に積極的に寄付したい」が30%程度しかないのに失望。
ゴルフのような生産性の低い活動より遥かにましだと思うのですが ……

(愛好者の皆さん、申し訳ありません。でも、これは否定できないですよね)

   ◇     ◇     ◇     ◇

おまけを二つほど :

「偽物を身につけると人間も偽物になる」というのは、
要は「その人に実質が伴っておらず影響を受け易い」ということなのでしょうか。

B.N.F 氏はそろそろマスメディアへの露出を警戒した方がいいと思います。
最良の防犯策とは「狙われないようにすること」ですから。
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