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2022年の日本経済はL字型の低迷続く、分の悪い寅年に突入 ― 中銀バブルはいつ迄も続かない

2022-01-02 | 株式・為替マーケット全般
コロナ禍も先が見えつつあり、2022年の日本経済や市況はどうなるか。
経済誌では株高を期待する衆愚論が跋扈しているが
欲望で目の眩んだ言説に騙されてはならない。

単純明瞭な基準で言えば株高を囃す論者が多ければ多いほどハイリスクで、
不安を募らせる者が多ければ多いほど株価は値幅が出るものだ。

バフェット・インデックスでは日米とも明白な割高で、
特に米国は異常な数値が出ている歴史的なバブルだ。

勿論、バブルは数年間続くこともあるから
問題はバーストが「いつ」かということだ。
確実に言えるのは、それが今年であっても不思議ではないこと。
昨年に引き続き、株価の調整を警戒したい。

各国とも財政出動に積極的だから、脆弱な新興国で
かつてのギリシャのような財政危機の再来もあり得る。

特に、問題は米国より日本である。
スタグフレーションに入りかけており、
もし米中いずれかの経済がダウンサイドに陥ったら無事では済まない。
今年は米国のインフレと金融引締め、中国の統制経済化が明白なので
米中経済悪化のダブルパンチも決して杞憂ではない。

もはや〝安いニッポン〟が流行語のようになり、
愚昧な安倍の実質通貨切り下げが日本貧困化だった事実が
誰の目にも明らかになりつつあるが、もはや修正は困難。
アベクロの暗愚で異常な緩和策の毒が回り
日本経済は殆ど再帰不能の低迷に陥っている。。

少しは円高に触れれば消費者の痛みは緩和されようが、
安倍の「失われた7年」で完全に嵌り込んだ低成長の現実は如何ともし難い。

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参考まで、当ウェブログこれ迄の年頭予想。

  2020年年頭の予想

2020年の日本経済は円高警戒、問題は悪化の程度 ―「東京五輪は不況の始まり」とニトリ会長談
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/ee85d6247f7734c7f3dbb2d1bf09894f

  2019年年頭の予想

2019年の日本経済は円高必至、「いつ」ではなく「どこまで」悪くなるか―小泉にも民主党にも劣る安倍…
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/1ba3ee7940b4fee31f65ef61f975f217

  2018年年頭の予想

2018年の日本経済は遂にダウンサイドか、世界経済好況の恩恵剝落 ―「米景気は間違いなく下降、円高に」
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6196d634ca6bae2819a58224eeab9b9d

  2017年年頭の予想

2017年も日本経済は下方修正へ、円安でも円高でも同じ ―「トランプ政策で長期的景気後退へ」と闇株新聞
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6196d634ca6bae2819a58224eeab9b9d

  2016年初頭の予想

2016年の日本経済は再び下方修正、安倍政権が致命的な打撃を受ける ― 米経済もリセッションの危機
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/37d8704ceccf8bb1da387ee49b587d1a

  2015年初頭の予想

2015年の日本は追加緩和も空しく成長率下方修正、安倍政権は「オワコン」化 ― リフレ派の最期も近い
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/33071ad9826f99881da4d245513175309

  昨年年頭の予想

2021年の日本経済はL字型回復でバブル鮮明か、円高にも警戒 ―「世界がデフレに突入」とニトリ会長談
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/9389f3669129d9cde9208784e33a6b6f


「コロナで大変だった2021年。無能で腐敗した安倍と菅が
 日本経済にどれほど甚大な打撃を与えたか、考えるだけで悲しくなる」

「すぐ隣りの台湾が俊敏で合理的なコロナ封じ込めに成功して
 2%を超える経済成長の見通しだと言うのに。。」

「コロナバブルでマーケットは浮かれているが、
 これは中央銀行がカネを刷りまくって呼び出したバブルであり、
 2020年に増加した時価総額の半分以上が中央銀行による寄与なのだ」

「冷徹な目で未来を見抜くニトリ会長は昨年の初めに
 為替は「105円を割れるかどうか」とずばり的中、東証については
 「年末には2万2000円を中心に、2万1000~2万3000円の水準に留まるだろう」
 としていたが、本来の東証はこの水準に留まっていた筈である」

「バフェット・インデックスでは日米とも異常な割高になっており、
 これは遠からず大幅な調整が不可避であることを示唆している」

「また、2020年の円高を的中させた田中泰輔氏は
 2021年も緩やかな円高と予想しており、
 日本の輸出企業は為替がアゲンストの中で踏ん張らなければならない。
 バブルのバーストが一気に襲来してこなければ良いのだが。。」

というのが1年前の見通し。
円高ではなく緩やかな円安だったが輸出関連の苦境は続いた。。
日経平均3万円に浮かれる者は殆どおらず、
ダウも東証も上昇率はごく僅かで失望の2021年となった。

  ……    ……

さて振り返ってみると2021年、
為替ではドルよりポンドが有利だった。


株式関連もインデックスは想定より強かったが個別では海運と原油が大きく上げた。
(2022年のスタグフレーションを警告しているようなチャートだ。。)

  ↓ 2038(Rakuten-sec) 2年チャート 再度上昇開始、インフレの予感強まる


  ↓ 9107(Rakuten-sec) 1年チャート 何十年に一度あるかの大相場に


  ↓ 9107(Rakuten-sec) 10年チャート しかし相場が終わるのは遠くないと思う。。


驚いたのは川崎が郵船よりアンダーパフォームしたことだ。
商船と川崎のどちらが勝るかとばかり考えていた自分には
(過去の経験則に囚われていたせいか)完全に想定外だった。。

楽天証券のサイト
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/


さて恒例の逆指標評論家のコーナー。
アベノミクスが低次元で日本を貧困化させた事実が明白になっても。
嘆かわしいことに経済ポピュリストはコロナ禍に乗じて売文に必死だ。
当ウェブログの警告した衰退の道へと人々を煽動している。。(以下参照)

「日本の成長率は着々と悪化しているが、
 その数値は出生数の減少・高齢化の進展と明らかな相関がある。

 2021年以降の日本の平均成長率は当ウェブログの警告通り、悲惨な低成長となろう。
 コロナ禍に乗じて自公政権の失敗とバラ撒きを一切咎めない財政出動派が
 2000年前後に日本経済の成長率をがくんと低下させた際の悪政を繰り返そうとしている、
 それこそ経済ポピュリストが跳梁跋扈する日本の悲しい現状である」


安倍・菅より岸田首相の方が数段ましだが。。
利権癒着の自民党政権である以上、
この日本経済の低成長を覆すことは出来ない。

▽ 経済ポピュリストは、財政出動で成長率が悪化した事実を完全に忘却したらしい。。

『なぜ、日本人の9割は金持ちになれないのか』


▽ 経済ポピュリストの言説は事実と逆だと考えた方が正しい

『変異する資本主義』



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さて、2021年の市況については日経がまともな記事を出している。

コロナ下で世界株高 時価総額、伸び最大の2000兆円(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB290ZD0Z21C21A2000000/
”2021年は世界的な株高の一年となった。新型コロナウイルス下でも経済活動の再開が進み景気回復期待が高まった。世界の株式時価総額の年間増加額は約18兆ドル(約2000兆円)と過去最大。22年は米連邦準備理事会(FRB)の総資産の縮小など金融引き締めが視野に入り、変調を懸念する声も増えている。
 東京株式市場では30日の大納会で、日経平均株価が前日比115円17銭(0.4%)安の2万8791円71銭で取...〔以下略〕”

これだけ中銀が緩和競争した末のバブルだから、
FRBが引き締めを始めたら只では済まない。


米緩和縮小、異例の加速 世界の膨張債務にもろさ(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN14E4U0U1A211C2000000/
”【ワシントン=大越匡洋】米連邦準備理事会(FRB)は15日、1カ月前に始めたばかりの量的緩和縮小(テーパリング)を加速する異例の政策修正に踏み切った。想定を超えるインフレが広がり、終了時期を前倒しして早期利上げに備える。後手に回った政策修正の先には、膨張した債務を抱える世界経済の金利上昇に対するもろさが待ち受け、景気が冷え込むリスクもちらつく。
「労働市場がさらによくなる可能性を排除するわけではな...〔以下略〕”

FRBの「変心」に市場が動揺しているのが何よりの証拠だ。
今年はFRBとインフレに市場が振り回されることだろう。


年末終値2万8791円、32年ぶり高値 寅年はジンクス破れるか(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASPDZ51MMPDZULFA010.html
”今年最後の株式取引日の30日、東京証券取引所で大納会があり、日経平均株価の終値は前日より115円17銭安の2万8791円71銭だった。年末株価として3年連続で前年を上回り、1989年以来32年ぶりの高値。
〔中略〕
 21年の日経平均は2万7千円台で始まった。年明け早々から新型コロナの感染が広がり、緊急事態宣言が出るなど、経済は昨年に続いてコロナ禍の影響を大きく受けた。一方で、ワクチン接種が進んだり、金融緩和で株式市場にお金が流れたりしたことが株高の追い風に。一時は3万円台に乗せ、バブル期以来約31年ぶりの高値を記録した。
 野村証券の集計によると、日経平均の年間騰落率(前年末から当年末の値動き)を干支別にみると、1921(大正10)年以降で丑(うし)年は9回あり、今年を含めて6回上がった。株式市場関係者の間では「丑、つまずき」との相場格言が伝わるが、株価は感染拡大や政局に揺さぶられて乱高下しながらも、比較的高値圏で推移した。
 来年寅年の相場格言は「寅、千里を走る」。株式市場関係者は力強さを期待する。ただ、干支別の年間騰落率で、過去8回の寅年で上がったのは26年の22・8%増と86年の42・6%増の2回だけで「2勝6敗」。十二支別で最下位だった。50年や74年など中期的な上昇基調の転換点になったと証券業界で言われている年もあるだけに、大手証券は「コロナ禍を乗り越え、デジタル時代に向けて新たな成長を始める年とも読み解ける」と期待する。”

しかも今年は分が悪い寅年。
昨年以上の失望を招きかねない年と考えた方が賢明だろう。
昨年同様に、「2022年は2021年よりも更に難しい年になる」と想定されることをお薦めしたい。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
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  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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