みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

六ケ所村の村民4分の1、およそ2600人が原燃勤務 - 再処理工場に反対できない理由は「カネ」

2020-06-11 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
原子力関連では相変わらずの安全軽視、
目先のカネに目が眩む惨状が明らかになった。

核燃料サイクルの再処理工場が原子力規制委の安全審査に通りそうだが、
周知の通りにこれはトラブルだらけの曰く付きの施設である。

それでも地元、特に首長は歓迎のコメントを出している。
何しろ村民の4分の1が日本原燃に雇われているのだから
地元に落ちるカネが最優先されているのは明白だ。

もし再処理工場が白紙撤回となれば村民2000名以上が安定収入を失うだろう。
あらゆる手段を使いあらゆる論理を総動員して何としても
再処理工場を維持し続けようと考えるのは不思議ではない。

つまり自治体の運命は再処理工場とともにある訳で、
仮に再処理工場がなくなっても、仮に深刻な事故が起きても
どのみち自治体版の「ロシアンルーレット」となるしかない。
(それとも永遠にこのトラブルだらけの再処理工場を維持できるとでも言うのか?)

他にも大間でのプルサーマルは稼働の見込みが遠ざかるばかり、
日本原電は活断層ありと指摘されている2号機の安全審査資料で
200箇所以上も「変更」があったという事実が発覚した。

原子力しか収入源がないという死活的な事情は同情に値するが、
どう見ても公益のためとは思えない不審な事象の数々は
国民の不信を益々強めるだけであることを悟らなければならない。

▽ カネのため「安全」を強弁し福島原発事故の元凶にもなった、日本の原子力のドス黒い歴史

『原発と大津波 警告を葬った人々』(添田孝史,岩波書店)


「有権者が欺瞞と嘘に気付いて弾劾しなければ永遠に同じ腐蝕が続く」、
当ウェブログが前々から警告してきたが、またしても事実によりその正しさが証明された。。

「国民の血税を何兆円も無駄にしてまだまともに稼働していない「もんじゅ」。
 不祥事続出の「問題児」施設であることで名高いのであるが、
 また驚くべき実態が明らかになった」

「原子力規制委員会がもんじゅの再開に向けた準備作業をストップさせ、
 管理体制の不備を厳しく批判したのだ。
 「こうした組織の存続を許していること自体が問題」との糾弾まで出ている」

「どっかの島国の首相が「日本の原子力技術は世界最高」と
 つい調子に乗って口を滑らせたが、実態はこのざまである」

「議論を拒否して情報操作を図る強烈な独善性は、
 そのまま全てが日本国民からの不信となって跳ね返ってくる」

「イギリスの医学誌に、衝撃的な疫学調査の結果が掲載された。
 低線量被曝でも発癌による死亡リスクが上昇することが分かったのだ」

「しかも、従来指摘されていたのは白血病のリスクだけだったが、
 他の癌のリスクも高まっていたことも判明した」

「当ウェブログは、「福島原発事故で一人も死んでいない」と主張する愚劣な非科学的論者を批判し、
 まだ結論を出せる段階にはなく、原発の現場労働者のリスクはこれから明らかになるため
 こうした傲慢不遜な論者の嘘が発覚すると警告してきた」

「真に科学に基づいた見解は、「科学は常に進歩するから、分からないことが多い」
 「今、正しいと考えられていることも新たな研究によって否定される」なのだ」

「だから、既存の科学研究をおのれの利害や主義主張のために「利用」して
 「原子力は安全」「低線量であれば安全」「福島原発事故で一人も死んでいない」
 などと平然と言う連中は、全員嘘つきであるばかりか科学を冒涜するものである」

「福島原発事故でも、詳細な研究分析が望まれる。
 従事した労働者数に比べて労災申請がかなり少なく、
 報道で知って申請者が増える可能性が高いと見ておいた方が良い。
 (低線量被曝による悪影響はすぐに現れるものではなく、まだ分からないことも多い)
 今後の研究が進むことで、労災認定基準が拡大される可能性もかなりある」

「原発再稼働による収益回復を図る大手事業者が、
 原子力規制委の審査に合格した後に安全対策を手抜きする事案が発生している」

「彼らは「電力の安定供給」と言うが、それは見え透いた建て前である。
 電力を供給しないとカネが稼げないから、「自社への収益安定供給」が本音だ」

「これ迄の原子力の実態を見れば明らかなように、
 「安全」を連呼して実際には収益占有を図り、
 不祥事や不都合な情報は、ほとぼりが冷めてから公表する。
 毎回毎回そうなのだから、全てをプロパガンダや自己利益の観点から分析されるのは当然だ」

「いかに今回、津波対策をアピールしても何も変わらない。
 原子力は幼稚技術であり、それでカネを稼がなければならない業界が依然として残っている」

「原発を動かさないとカネが入らない事業者がいるから
 「安全」「安全」と連呼して何が何でも動かそうとするのである」

「事実として不祥事や不都合な情報が後になってから出てくる、
 国民の不信を買う状況が福島原発事故の後も変わっていないのが問題なのだ。
 そしてその根源には、もともと原子力という技術の持つ欠陥がある。
 それは、人為的ミスが必ず生じて稼働率が大きく変動するという、投機的な本性である」

「そろそろほとぼりが冷めたかと見たのか、
 またぞろ原発広告が復活してきた」

「原子力に「宣伝」「広報」が必要な理由は明白である。
 原発を稼働させないとカネが入らないからだ」

「本当は「原子力を使わないと自分達がカネを貰えず、生活できない」が真実であり、
 やたらと嘘くさい公益性を強調する理由はただ一つしかない。
 根本から欺瞞で成り立っている業界なので、嘘を否定することができないのだ」

「本来なら国民の電気料金を使った原発CMは法律で禁じなければならない。
 (事実上、独占された高収益事業で多額の補助金が投入されているのだから宣伝など必要ない)」

「もしどうしても原発を稼働したいなら、国民に真実を告げなければならない。
 原発再稼働でどれ程のカネが利害関係者に入るのか、である。
 電気料金引き下げよりも事業者の収益増の方が確実に多い筈だ」

「本当に原子力が公益に資するものだと言うのなら、情報公開するがいい。
 事実と数値だけが真実を証明するのだから」

「大方の予想通り、「福島原発事故で一人も死んでいない」という
 科学に無知であるばかりか、とんもでない嘘に綻びが見えてきた」

「日本のために危険を冒して「トモダチ作戦」に従事した米軍兵士が
 健康被害が生じたとして裁判に訴えることになった」

「また、福島では甲状腺癌の発生に対する疑念が深まり、
 公的には安全が強弁されているにも関わらず、
 (いや、強弁されているからこそ尚更と言うべきだろう)
 国際環境疫学会が「憂慮」を示す事態になっている」

「『週刊ダイヤモンド』には興味深い記事があり、
 関電の内部では原発停止の差し止め仮処分の取り消しに大喜びしていて、
 裁判所からの「クリスマスプレゼント」などとふざけた言辞を弄していたと言う」

「どうせ福島第一原発事故の被害の深刻さも後になってから明らかになり、
 科学的に解明されるまで利権勢力が再稼働でカネを稼ぎまくるという腐った構図だろう」

「政府は多くの場合、最初は被害を否定する。
 因果関係が科学的に解明されるのは何年もかかってからで、
 多くの被害者の既に亡くなっていたりすることも多いというのが現実だ」

「福島原発事故でも決して被害を過小評価すべきではない。
 低線量被曝は、現在の科学では解明されていない部分が確実にある」

「矢張り「原発事故で1人も死んでいない」は真っ赤な嘘だった。
 既に米兵が福島原発事故による放射能汚染で亡くなっているのがほぼ確実だ」

「軍務に従事できるほど頑強だった米兵で若くして既に亡くなっている者が7名、
 福島原発事故との因果関係の証明はもはや時間の問題であろう」

「しかも少なくとも400名が健康被害を訴えて米国で裁判になっている。
 よくある症状は粘膜からの出血で、あの東海村の事故と共通しており寒気がする。
 しかも米兵女性の中には「一生妊娠できない」と医師に通告された者もいると言う」

「はっきり言っておくが、米兵の被曝は医学的に立証される可能性が極めて高い。
 「福島原発事故で1人も死んでいない」との大嘘は粉砕されるが、
 それは粉砕されるべき数多くの嘘の一つでしかないのである」

「米兵は米政府を相手に訴訟することはできないので、
 困窮の中、東電等を相手に訴訟を行っているのである」

「被災者への補償も値切ろうとし日本国民を驚かせた東電は、
 高額なカネで米国の優秀な弁護士を雇い訴訟そのものを妨害しようとしているとか。
 (まともに訴訟したら負けるから、と考えざるを得ない対応である)」

「一方、週刊誌で「誤解された」と称して言いたい放題の
 原子力専門家の対談が掲載されており、非常に興味深い内容である」

「日本のために働いてくれた米兵の死など完全無視であるばかりか、
 福島原発事故で半永久的に我が国の国土を汚染したこと、
 故郷を失って半永久的に帰れない人々が大勢いることも無視して、
 「日本のように天然資源も化石燃料も少ない国にとっては原子力しかない」
 「「もんじゅ」が日本の平和と環境に資する」と信じがたい大言壮語を行っている。
 (だったら福島原発事故の補償をお前達が行い、「もんじゅ」のカネを自分達で出せばいい)」

「原子力で給料を貰っている利害関係者が本当のことを言う筈がない。
 正しくは「日本のように風力も太陽光も地中熱も豊富な国に、原子力は害しかない」
 「もんじゅは関係者のために毎日、無駄な予算を蕩尽している」である」

「日本は原発再稼働して成長率でも実質賃金上昇率でもドイツに完敗している。
 原子力を早く見切って省エネに注力していればドイツのように成長率も賃金上昇ももっと高かった筈だ」

「大体において、北朝鮮がSLBMを持ち、中国が多数のミサイルを配備しているのに
 原発を稼働して儲けようとする神経がそもそも根本的に間違っている」

「しかし、彼らの行動原理は以前から変わっていないというだけで、
 仲間内の利益しか考えていないとすれば全ての行動と発言が理解できる」

「原子力関係者が広告代理店と組んで大量のプロパガンダを垂れ流す様を、
 当事者として隅から隅まで知り尽くした本間龍氏は
 「自分たちさえよければ他人はどうでもいいという冷徹さ、傲慢さ」と指摘している」

「悲しいことに予想通りの事態になっている。
 当ウェブログは、福島原発事故での被曝の影響は
 現場で働いていた労働者に真っ先に出ると予言してきたが、
 矢張り厚労省がフクイチで働いていた労働者にまた労災を認定した」

「白血病での労災認定は既にあったが、
 今度は甲状腺癌での初の労災認定だ」

「20年もの長い間、原発で働いていたそうなので、
 福島第一原発が直接的な原因とは断定できないが、
 当然ながら影響を否定することもできない」

「原発はクリーンエネルギーなどではない。
 政治的には完全にカネで汚染されているし、
 こうした労働の現場でも薄汚い実態を隠しているエネルギーなのである」

「また、福島原発事故発生時に18歳以下であった層においては、
 甲状腺癌が不気味に増えてきている」

「「福島第一原発事故で死者はいない」というとんでもない軽口が、
 原子力ドグマで頭脳が汚染された輩のプロパガンダであったことが、
 事実によって証明されつつあると言って良かろう」

「「今のところ確認はされていない(が、今後は分からない)」
 というのが科学的に正しい見解であるのに、プロパガンディストは
 根本的に思考回路が歪んでいるので自らの歪みを自覚できないのだ」

「彼らは福島原発事故の影響での死が強く疑われても、
 平然と因果関係を否定して「証明されていない」だの「確認されていない」だの
 科学の名を僭称して原子力を庇い続けるであろう」

「福島原発事故の影響を客観的・科学的に探求する姿勢の全くない
 原子力利権勢力と原子力擁護派は、自業自得で信用を失いつつある。
 これも結局は、安全性よりカネやドグマを優先してきた報いなのだ」

「安倍首相自身が福島原発事故前に「電源喪失は考えられない」などと
 官僚の「ご進講」を鵜呑みにして答弁したことでも分かるような無責任政治家である上に、
 東京五輪を招致する際に「アンダーコントロール」などと豪語したため
 被災者の苦境など無視して事故が収束しつつあるかのように「演出」したいだけだ」

「スピーチライターが考えて首相に言わせているしおらしい謝罪など信用してはならない。
 権力の座にとどまりたいがために喋っているだけで、何ら心から反省などしていない」

「それは、避難解除地域において避難計画を立てさせていないことや、
 安倍政権が避難解除とした地域の危険性を、
 原発で働く労働者が明言していることからも明白だ」

「こうした安倍政権の無責任さと権力第一の姿勢は
 原子力利権勢力と双子のように似ており、
 他人の身に及ぶ危険など無視して自分のために「安全」を強調するのである」

「避難計画の欠如に、安倍政権の本音が露骨に出ている。
 被災者を無視し、形だけは収束が進んでいると見せかけて幕引きを急ぎたいのである。
 今、核燃料がどうなっているか、安全に取り出して廃炉に至るまでどれだけ大変で
 どれだけの国費を費やすというのか、全く理解することができず
 被災者の安全より政権の手柄を重視する腐った精神こそが最も深刻に汚染されている」

「安倍政権下で経済成長率も実質賃金も低迷しているのは、
 一つには事実上の通貨切り下げにより日本を安売りする「売国政策」によるものだが、
 もう一つ見逃せないのは相変わらず公共事業に依存する旧態依然の政策である」

「だから生産性が停滞したままで、実質賃金も消費も伸びないのは自業自得だ。
 間違った愚かな政策の必然の帰結でしかない。
 スウェーデンばかりかドイツにも大敗するのは不思議でもなんでもない。
 政権の「実力」や政策の中身から言えば当たり前のことなのだ」

「おまけにエネルギー政策では原子力利権を護持する
 「経済合理性ゼロ」の状況だから、救いようがない」

「最近、除染事業での汚職や不正など不祥事が相次いで報じられているが、
 原子力産業がイノベーションや発展をもたらすものではなく、
 利権や腐敗を生む元凶であるのは事実によって証明されつつあると言えるだろう」

「除染事業は確実にカネが落ちて来る分野でしかも下請けの階層構造になっているから、
 原発関連事業と同じく利権と隠蔽と不正の温床であるのは誰にもでも分かる」

「大手事業者が中抜きをして公費をたっぷり貰い、
 末端では低賃金で他に仕事のない労働者を安く使って儲けるという構造。
 これで問題が起きない方がおかしい。
 つまり、除染事業には原子力の腐敗した構造がそのまま投影されているのだ」

「除染事業は非効率性と経済効果の低さが指摘される公共事業と酷似している。
 賄賂や接待で仕事を取ろうとする業界が健全な筈がない」

「除染に絡む不正は、「ゴキブリ一匹いれば」の俚諺と一致する。
 表面化したのは一部に過ぎず、他にも不正が隠れている可能性が極めて高い」

「高レベル放射性廃棄物の最終処分場の受け入れを
 玄海町が検討すると報じられて、また若狭湾のような
 安全保障上の重大な弱点が中国や北朝鮮のすぐ近くにできると
 強く懸念した良識的な人々は少なくなかったであろう」

「勿論、欧州と違い地層が新しく地震大国の日本に
 最終処分場に相応しい場所などそう簡単に見つかる訳がない」

「最終処分場の問題はまるで半永久的に出口が見つからない「黒田日銀」状態であるが、
 そもそもフィンランドとスウェーデンしか最終処分場が決まっていないという事実は重い。
 両国とも日本より遥かに地層的条件に恵まれているという大きな格差もあり、
 日本では事実上、最終処分場は蜃気楼のように先送りされることとなろう。
 20億円をちらつかせても決まらない現状はまさに末期的である」

「玄海町も地下の石炭埋蔵を理由に事実上受け入れ不可能となった。
 日本の安全保障を考えても当然の結論であるが、
 官庁のやり口はいつも通りの「ニンジンぶら下げ」、
 つまり巨額のカネで自治体を事実上「買収」する手法だ」

「最初の調査受け入れだけで最大20億円という
 途上国の人身売買にも似たカネ塗れの構造が露骨に顕れている」

「また原子力絡みのカネが追加請求され膨張するのは間違いないから、
 これまで原子力で散々稼いできた利害関係者や、これから稼働させたい人々には
 当然のことながら一般国民以上に「負担」を要求することが必要となろう。
 (儲けるのは自分達、負担は国民が分担などというモラルハザードは許されない)」

「安倍政権は選挙戦では原子力について触れず、
 選挙で敵失に乗じて延命できたので原発再稼働の構えである」

「こうした言葉と行動が食い違う欺瞞性がまさに原子力の本性であり、
 また原子力擁護を図る利権癒着勢力の汚れた本質でもある」

「見え透いた情報操作にころっと騙されたB層有権者が、
 狡賢い安倍政権の利益誘導政策を助長したという図式だ」

「自民党に投票したB層有権者は、安倍政権の閣僚や自民党に対し
 利権勢力から政治献金やパー券といった形でカネが流れている事実を知らないか、
 利権勢力の情報操作にすっかり騙されて原子力が安いエネルギーだと勘違いしている」

「再生可能エネルギーが凄まじい勢いで伸びているのが世界の現実だ。
 アメリカでは次々と廃炉になっている原発に将来性などない」

「国内で公表されている事実だけを見ても真相は明らかであり、
 原子力がいかに薄汚くカネに塗れたエネルギーであるか容易に理解できる」

「自治体が最終処分場候補に名乗るだけでも巨額のカネを与えると公言するNUMOは、
 「市民との意見交換会」に業者の払うカネに釣られて参加した人間が大勢いた事実が発覚し、
 謝罪に追い込まれた。そもそもNUMO自身がカネで自治体を釣ろうとしているのだから、
 業者が似たような行動に出るのも不思議ではないのだが」

「原子力がこうした不祥事とカネに塗れたエネルギーである事実は、
 これ迄の原子力の歴史が明々白々に証明している」

「環境省の職員が除染絡みの汚職で逮捕されたのは記憶に新しいが、
 直近では福島第一原発での工事費を水増ししていた事件や、
 福島での除染で暴力団が介在し公費を食いものにしていた事実が発覚した」

「つまりカネ・不正・隠蔽は原子力産業の本性のようなものであり、
 理論的には安全でクリーンな電源であるといかに偽称しようが
 薄汚れた実態は何一つ変わらないのである」

「「原子力の赤い貴族」が安定高所得を享受する下には、
 ヒエラルキーの下で単純労働に従事する犠牲者がいる」

「原子力産業は現場に出ないエリートが快適なオフィスで安全を語り、
 末端では人を低賃金でこき使う世界である。だから反社が近付いてくるのだ。
 政策に寄生し公費にたかる構造は、原子力利権の歪みを象徴している」

「どうせ最後は国民にカネを払わせる構造になっているのだから、
 原子力で利益を得る関係者に個人賠償させるのが至当なのではないだろうか?
 不祥事が一向になくならない現実を見ていると、そうとしか考えられない」

「カネ食い虫で役立たずであることにかけては超特大の「国家のシロアリ」、
 高速増殖炉もんじゅに「設計上の欠陥」があり「廃炉を考慮していなかった」という
 馬鹿丸出しの無責任さが発覚した」

「そうした幾多の犠牲者を生み欺瞞と不祥事と杜撰さの塊のような原子力産業であるが、
 それでもなぜ存続できるか、理由もはっきりしている。それは「カネ」だ」

「論より証拠、もんじゅの廃炉に関しその期間中は立地自治体(県と市)に年1億円が払われるが、
 それがまた上積みされることが決まっている。成程、原子力産業とは縁が切れない訳だ」

「日米双方で現在進行中の福島原発関連裁判でも、
 原子力事業者は公然と自らの責任を否定している。
 カネはたっぷり貰っていざ犠牲者が出ると知らん顔をする。
 これこそ原子力利権勢力の本性であり、福島原発事故を経ても自浄力ゼロなのである」

「良識ある有権者も、真の意味での愛国者も、原子力産業の無責任さに怒りを禁じ得ないであろう。
 大震災において日本を助けてくれた米国人を殺し、或いは苦しめ続けている元凶なのだから」

「原子力産業を維持しているのは「カネ」による結託である。
 関係者は「日本のエネルギーを支える」と言い換えたがるが、
 本質は安定的に受け取っている高額のカネに示されているのだ」

「甚大なリスクと引き換えにカネを受け取ったということであり、
 そうした不都合な真実は直視できないし、もう「引き返せない」から諦めているのだ」

「衆院選で安倍政権が「延命」できたのに乗じて
 原子力利権勢力とその「第五列」が陰でこそこそ策動している」

「温暖化対策と称して原発推進を図るというとんでもない陰謀で、
 民主主義に真っ向から背いて特定層の利権と私益のために大嘘をつき
 原発再稼働を推進するという、欺瞞と腐敗に満ちた輩を絶対に許してはならない」

「世界のエネルギー事情を見れば、急成長しているのは風力と太陽光であり
 劣等生でカネ食い虫の原子力は停滞が続いているのが厳然たる事実なのだ」

「非民主的な中国や風力資源に乏しいインドならまだ分かる。
 我が国は民主主義国家で、スペインと同様に偏西風に恵まれた
 永遠に安全なエネルギーを得られる再生可能エネルギー大国である。
 コストが着々と低下する太陽光だけでなく、猛烈な勢いで進歩する地中熱技術もあり、
 利権で汚染されていてカネ食い虫の原子力など存在自体が不要になる」

「寧ろ、そうした議論の余地のない事実が明らかになっているからこそ、
 原子力利権勢力は焦りに焦って謀略を巡らせ、いかなる汚い手段を使っても
 何としても原子力産業を維持しカネの流れを死守しようとしているのだ」

「原発の現場作業で被曝が原因の労災が何人出ても、
 「トモダチ作戦」で日本のために働いた米兵に死者が出て
 今も放射能被曝以外に考えられない症状で苦しんでいる米兵もいるのに、
 (カネのため)その事実を認めることすらできないのである」

「こうした倫理性の欠如がある以上、原発稼働の決定に関わった者は、
 すべからく個人賠償責任を課して多少の責任は追わせるべきである」

「彼らはカネや産業維持の動機で行動し、殆ど社会的責任を認識していない。
 だから個人賠償責任でも課されない限り倫理性の欠如を補填できないのだ」

「個人として倫理的な観点からは答えは明白なのだから、
 汚れたカネのために人間性が歪められたという以外に結論はないではないか」

「毎日新聞の記事に登場した二人の東電OBの話が興味深い。
 片方は山梨で働いていた東電OBだそうで、原子力部門ではなさそうだ。
 福島産の蕎麦を使って風評被害と闘い、福島に貢献している」

「もう一方は元フクイチの副所長で、重要な証言を行っている。
 福島原発の増設の際に、地元議会で一人も反対が出ないよう
 東電本社から地元対策を「厳命」されていたという」

「この人物は以前から東電の体質も疑問に思っていたそうで、
 しかも大病を患った後、今は山伏として謝罪と行脚の旅を続けているそうだから、
 真摯でかつ信頼できる証言と見て間違いない」

「副所長一人で地元関係者と宴席を重ね、反対派の娘に仕事も斡旋したとのことだから、
 原子力関係者全体で言えば、絶対に口外できない裏工作の数々があったと考えざるを得ない」

「元東電の原子力部門OBの証言としてここまで真摯に反省した証言は初めてだ。
 より上位の幹部クラス、経営陣クラスも人生を終える間際には
 隠された真相を語ってくれる者が間違いなくいるに違いない。
 せめての罪滅ぼしとして、その時には真実を国民に明らかにして欲しいものだ」

「実際、また原発再稼働すると同時に東証が暴落し、
 原子力が日本の経済成長とは関係がないことが実証されてしまった。
 事業者の収益には貢献するが、日本経済には貢献しない事実を潔く認めなければならない」

「財務省、文科省に続いて経産省でもとんでもない嘘と情報操作が発覚した。
 これは婉曲に言えば組織の論理、有り体に言えば「保身」である。
 組織そのものが原子力を肯定するドグマに「汚染」されている訳だ」

「北海道ニセコでの北大助教の講演に対し、経産省の北海道局幹部が
 奇妙なことに原子力の発電コストや事故の危険性についてだけ
 「特定の見方」「印象操作」だとして変更を強要したのである」

「確実に言えるのは、この講演がもし原子力のメリットだけを語る内容だったら
 経産省の地方局は何ひとつ変更しろと言わなかっただろうということだ」

「しかもこの講演には資源エネ庁からの助成が関わっていたようで、
 「経産省(若しくは資源エネ庁)のカネで原子力に批判的な言動は許さない」
 という陰湿な言論操作のメッセージを与えたとも解釈できる」

「これを裏返せば、以下のようなより悪質なメッセージをも帯びていると言えよう。
 「経産省や資源エネ庁の予算は、原子力の正当化あるいは擁護のためにある」
 このままでは、まるで習近平を賞賛する中共のような体質と指弾されよう。
 (ドグマと権力迎合を最優先、異論を排してひたすら建前しか喋らない点で酷似)」

「省内や庁内にも、組織の論理に染まらず真に国益公益を憂慮する良識派がいる。
 今回の恥ずべき騒動を知って愕然としているか、予想通りなので暗澹たる思いであろう」

「福島原発事故を機にこうした醜悪な言論弾圧がメディアに出るようになったが、
 以前だったらメディアにも圧力を加えて情報すら出せないよう画策していた。
 (官庁側はカネをかけた情報操作、事業者からは宣伝広告費を盾にとった脅しである)」

「福島原発事故で甚大な被害と死者(関連死だけでなく米兵被曝死はほぼ確実)が出ても
 行動様式や体質は殆ど変わっていないことが、実際の言動で証明されたと言って良い」

「原子力ではっきりしているのは、原子力事業者が政府から保護されて
 国民のカネを受け取らなければ存続すら危うい寄生的存在であること、
 原発可能でカネが儲かる側が巨大なリスクと負担を国民に転嫁していながら
 「温暖化対策」と動機を偽って再稼働させようと策動していることだ。
 (本当に温暖化対策が目的なら、風力とコージェネ等の省エネを推進する筈)」

「原子力の本質は「儲かるのは関係者、カネを負担するのは国民」というモラルハザードだ。
 福島原発事故の賠償費用は数年で当初想定の3倍に迫っているから、更なる増額は間違いない。
 賠償費用が膨張しても、バックエンド費用が膨張しても、費用を払わされるのは国民だ。
 原子力を推進・擁護してきた原子力官僚はごく僅かしか負担しないのである。
 (社会正義を考えれば、彼らの退職金に一般国民より多額の事故賠償金負担を課すべきであろう)」

「モリカケ問題のキーマンである安倍側近の今井と、
 とんでもない嘘をついて国会に引きずり出される柳瀬に
 興味深い共通点があった」

「両者とも資源エネルギー庁で出世コースに乗っているのである。
 AERA報道によればこの柳瀬への省内評として、
 「究極のヒラメ官僚」との辛辣な言葉が出ているが
 日本の欺瞞にまみれた原子力政策と、モリカケ問題が酷似しているのは偶然ではない」

「何故なら、両者とも特定層の利権のために国民に隠れて策謀が練られ、
 厚顔無恥な嘘と隠蔽のもとに実行されているからだ。
 (その結果として国民に被害が及ぶ点でもそっくりである)」

「当ウェブログは、これまでの歴史的事実から判断して
 「経産省や資源エネ庁の予算は、原子力の正当化あるいは擁護のためにある」
 「このままでは、まるで習近平を賞賛する中共のような体質と指弾されよう」
 と厳しく警告したが、残念なことに完全に「図星」だったようだ。。」

「原子力の「赤い貴族」は霞が関においてまだまだ生き残っていると考え得ざるを得ない。
 市場経済に反する国家社会主義の手先が、省庁のど真ん中に巣食っているということなのか?」

「無気力で無関心、自分さえ良ければの自己中が安倍政権下で増殖したので、
 騙されるか思考停止で安倍を支持する連中は相当数いるのが現状なのである。
 (そうでなければ安倍ごときがここまで延命できる筈がない)」

「組織内の良識派は、市場経済や経済原理に反するこの国家社会主義に憤懣やるかたない筈だ」

「今更言わなくとも「自明の理」であるのだが、
 日本の原子力業界(政官財)の安全性軽視がまた改めて証明された」

「福島第一原発事故の裁判ではあの島崎邦彦・東京大名誉教授が
 「長期評価に基づく対策が取られていれば、原発事故は起きなかった」と明言した」

「しかも、対策が取られなかった理由を「原子力関係者への配慮や政治的判断」、
 「内閣府から圧力があった」ともはっきり言明しており、
 漸く日本国民に真実の声が伝わり始めたと言える」

「メディアは内閣府から圧力をかけたのが誰かを徹底的に追及すべきであろう。
 これこそまさに「国賊」「反社」とも言うべき、民主主義の敵である」

「以前は、こうした際の原子力関係者やその「協力者」達の常套手段は、
 「あらゆる面から個人攻撃を行って批判者の信頼度を失墜させる」という
 卑劣なものであった。(今でもその行動様式は基本的に殆ど変わっていない)」

「福島第一原発事故前はこうした見え透いた情報操作ですっかり騙されていた国民も、
 流石にその無責任と欺瞞と胡散臭さに勘付いて疑惑の目を向けるようになったが、
 それでも原子力官僚や原子力業界は「何とか「業界」を維持できる」と思っているかのようだ」

「なぜなら、会計検査院にもんじゅの公費の無駄を指摘されても
 「今度も安全最優先」と反省の真剣さを疑わざるを得ない発言しかなく、
 経産省の外郭団体による放射性核廃棄物の最終処分場の説明会では
 (「買収」同然の行為や電力業界における「動員」が続々と発覚して大問題になった)
 広い会場に参加はたった16名と、惨憺たる失敗に終わっているにも関わらず、
 「改善していきたい」と自己の非を一切認めない強弁に終始している」

「原子力関係者は例外なく徹底して非民主的な体質で、
 国民が何を言おうが、どう批判されようが、
 自分達のお手盛りの計画を推進するだけであるというのが見え見えである」

「彼らにとっての「国策」は「無責任」と同義であり、
 「何かあれば国民のカネや生活を犠牲にするもの」なのである」

「高コストで投機的という原子力の真実を認めれば、
 原子力で食ってきた彼ら自身の存在意義が否定されるので必死なのは理解できるが、
 国益・公益のため真実を認める勇気が必要だ」

「また、日本の原子力関係者の出番はほぼ確実にある。
 これ迄の原子力の事故と不祥事の歴史を見れば、
 あと20年以内に他国で再びシビアアクシデントが起きる可能性が高い。
 その際に、世界のため活躍して日本の声望を高めて欲しい。
 (しかし国内では活躍どころか「レント」と目されるのは避けられない)」

「厳しい安全対策を行えば原子力は間違いなく高コストになるのだ。
 安全対策を手抜きする理由は「政治」と「カネ」以外にあり得ない」

「原子力の本質を全く理解できない凡庸な二世議員安倍が
 「全電源喪失はありえない」と国会で平然と言い抜けた癖に
 何一つ責任を取らず議員の地位に居座っている現実を見ればすぐ分かるであろう」

「NUMOは狙いがよく分からないCMを大量に流しているが、
 理由は簡単明瞭で「大勢の国民が反対している政策を強引に進めているから」だ。
 勝手にマップを発表して「アリバイ」として世論に耳を傾けたポースをとるのが目的だから、
 カネや胡散臭い動員に頼らないと席が埋まらないのは「当たり前」である」

「自民党や原子力関係者の「技術革新」は絶対に信用してはいけない。
 これまでの日本の原子力の汚れた歴史が明々白々に証明している」

「「バッフル現象」(近いように見えるが、実現がどんどん遠ざかる)とも
 嘲笑されているのが核燃料サイクルをはじめとした日本の原子力の技術開発である」

「直近では、原子力を生み出したフランスから厳しい通告を受けた。
 高速炉アストリッドを共同開発するつもりだったのが、
 「コスト高のため」という一番隠したい理由を公表されて
 アストリッドの計画縮小、日本への負担増要請を受けたのだ」

「「原子力は低コスト」などという世界に通用しない嘘を続けて
 国民を騙してきた連中は、フランスに真実を語られて二重の大打撃である。
 原子力は紛れもなく高コストで、核燃料サイクルには更なる負担が必要と国民にバレてしまう」

「日本の原子力関係者は驚愕するほど責任を取らない方々が多いので、
 是非、関係者や核燃料サイクル開発を支持する人々が「負担」して欲しいものだ。
 そうでもしなければ、彼らは国民のカネを使い国富を損なって開発を続けるであろう。
 (「もんじゅ」の黒歴史を見れば誰でも理解できる話だ。)」

「安倍政権は、イノベーションだの何だのととってつけた理由で
 国民の税金をこの筋の悪すぎる事業に投入するのであろう。
 どうせ責任など取る気も全くない、国民にツケだけ回す政権なのだから」

「矢張り恐れていた事態になった。
 福島原発事故の除染労働者の被曝リスクについて、
 国連人権理事会で名指しで日本が批判されたのだ」

「これは以前から分かっていたのに放置されてきた人権問題であり、
 かつ日本への国際的評価を失墜させ国益を損なうものである」

「腐敗した癒着政権もヒラメ官僚も対策は形だけなので、
 (建設業界から巨額のカネを受け取っている自民党の政治家が真面目に取り締まる訳が無い)
 はっきり言って自業自得以外の何ものでもない」

「慰安婦の件では朝日新聞に責任転嫁する無責任な安倍とヒラメ官僚も、
 この除染の件では何一つ反論できないし責任転嫁もできないという醜態である」

「腐敗した口だけ二世議員とヒラメ・キャリアの言う「人権」など、
 都合のいい時にだけ持ち出す、自分に甘い欺瞞的なお題目に過ぎない。
 当然、国際社会に通用するようなものではない」

「安倍やその取り巻き、ヒラメ官僚の体質は民主主義に反するものであり、
 権力への阿諛追従に奔走する中南海の体質と酷似している」

「このように、原子力業界とそれに取り込まれた自民党議員達、
 そして国民を裏切り権力に媚び諂うヒラメ官僚は
 原子力のダークサイドに関わったが最後、中共のような非民主的体質に浸潤され、
 「半減期」すらない政治的汚染に頭からどっぷり浸っていると言える」

「公判では過酷事故を招いた東電の安全軽視、収益重視の体質が浮き彫りになっている。
 対策がとられなかった理由を社員は「近隣地域に影響」としているが、
 どう見ても数百億円の多額の費用を惜しんだからであろう。
 これでは現場の社員がいかに安全対策に力を入れても水の泡である」

「北海道の大停電で、またしても原子力支持派のお粗末さが明らかになった。
 経産省は原子力PAで国民を騙し、福島原発事故を招いた「共犯」であるが、
 元経産キャリア官僚がSNSで泊原発再稼働を主張して下手な反論もし、
 (当然ながら)木っ端微塵に論破されたのである」

「しかも「反原発は宗教」などと捨て台詞を吐く始末で、
 日本だけでなく全世界にその無礼さとお粗末を自ら示してしまった」

「今回の件で泊原発再稼働を主張する論者は根本的に
 エネルギー政策のリテラシーが欠けている」

「大型発電所、特に運転調整が極端に苦手な石炭火力への依存が諸悪の根源で、
 大型発電所への依存度を下げガス火力・コージェネの分散発電が最優先である」

「今回明らかになったのは原発支持派こそがカルトに近い「宗教」だということであり、
 福島原発事故では「一人も死んでいない」と非科学的な放言を行い、
 (日本を支援してくれた米兵が明らかな被曝症状を呈し、既に複数が亡くなっている)
 北海道の大規模停電では「原発稼働で防げた」と妄想を堂々と開陳する」

「つまり彼らの脳内では深刻な被害が出ても「原発のせいではない」、
 停電など何らかの問題があれば「原発稼働しないから」という
 原発稼働は正しく、停止が誤りという教条的な思考回路しかないのだ。
 これこそ当ウェブログが前々から指摘している「汚染」である」

「実際には原発支派派の主張は欺瞞だらけで、
 事実に照らして信用できないことは明白である」

「例えば東電の裁判で日本原電の社員は津波対策の切迫性を否定したが、
 東電の安全対策担当の元幹部は「原発が運転停止になるのを避けたかった」と
 数百億円の対策コストが真の理由であることを証言している」

「また、同じ裁判で双葉病院の看護師は44人の患者が亡くなった理由として
 「原発事故が原因」とはっきり証言している。
 つまり患者は東電が数百億円を惜しんだために命を奪われたのだ」

「原子力支持派は「福島原発事故で一人も死んでいない」という無礼な発言に
 「直接死んでいない」と欺瞞的な修正を加えてまだ続けているが、
 亡くなった患者の遺族にどう聞こえるかよくよく考えるがいい。
 日本人のとしてあり得ない恥ずべき言動は今すぐ止めるべきだ」

「当ウェブログがなぜ原子力の「汚染」と呼んでいるか理解して頂けるだろう。
 多くの人間が政治的に汚染されているし、倫理的にも汚染され、しかも自覚すらしていない」

「東電の裁判では双葉病院での患者の死が「原発事故が原因」だと看護師が証言し、
 否応なしに原子力産業と原子力支持派の欺瞞と無責任が浮き彫りになったが、
 追い打ちをかけるようにまた別の不祥事が発覚した」

「放射性廃棄物の最終処分場の誘致を図る勢力が、
 現金1000万円で町長を買収しようとしたのだ」

「「反対」と称していた町長は矢張り自らの嘘と欺瞞がやましかったのか、
 政治資金規制法の抜け穴を探して1000万円の受け取りを隠蔽していた」

「こうした「カネ」と「政治」の薄汚い関係は原子力産業の「お家芸」であり、
 現場の技術者がいかに真摯であっても、研究者が誠実に説明しようとしても、
 絶対に信用してはならない最も決定的な理由なのである」

「流石に多くの有権者も(お花畑の原発擁護論に騙されているB層以外)
 腐敗した胡散臭い本性を知悉して原子力の「政治的汚染」が不治の病だと理解し、
 より厳しい目で原子力関係者や擁護派の薄汚れた動機と行動を監視せざるを得ない。
 そしてこの日本社会を健全に保つため原子力の徹底排除姿勢を強めるであろう」

「安倍政権は相変わらず「エネルギー妄想計画」を放棄していない。
 骨の髄から噓つきで無責任な政権だからまともな国民が信用する訳がないのだ。
 どうせまた大失敗しても不祥事が続発しても何一つ責任を取らないのだから」

「美しい日本の国土を半永久的に汚染して住民から故郷を奪い、
 世界に衝撃を与えた福島第一原発事故から八年。
 またしても原子力に関わる不祥事が報じられた。
 (関係者、特に上層部が全く反省していないからである)」

「除染事業ではこれまで、環境省職員の汚職や反社会勢力の介入など、
 数々のとんでもない問題が発覚してきたが、「またしても」である」

「FNNが取材により、清水建設の下請けが除染事業で利益率5割という
 反社会的と言っても過言ではないボロ儲けをしており、
 役員報酬が僅か3年間で77億円にものぼっていることを明らかにした」

「環境省は取材に対し「法令に従い適切に発注」と放言しているらしく、
 またもや不祥事として省の歴史に残りそうな情勢である」

「原子力産業ではこうした問題が続発するはっきりした傾向があり、
 拝金・無責任・欺瞞とも呼ぶべき数々の悪しき体質が
 今なお続いていると捉えるのが至当であろう」

「事実、現在進行中の東電の裁判では幹部が露骨な保身に走り、
 「責任逃れに終始」とメディアに報じられている始末だ」

「下野新聞は東電の元広報が仏門に入って被害者のため毎日祈っていると報じている。
 元幹部が無責任で、元社員が寧ろ責任を感じている対比が鮮明で、
 原子力産業の本質を示した一つの縮図であるかのようだ」

「日本国民はこうした実態をよくよく記憶しておき、
 腐敗を招いた政治に鉄槌を下さなければならない。
 そうでもしなければ「彼ら」には自浄力が全くないのだから」

「小泉進次郎が環境大臣になったのは完全に選挙対策で、
 B層が騙されて他の問題大臣から目を逸らすことを
 完全に計算ずくで行われた人事である」

「流石は情報操作だけは上手な虚飾政権だけのことはある。
 小泉進次郎が環境大臣になり「失言議員」の原田をお払い箱にしたのも
 リスク管理の面では正しい(安倍が延命して国益を害するが)といえる」

「そんなに安全と言うなら風評被害が出ないように
 日本全国で均等な量の汚染処理水を放出するのが至当である」

「原田が言うように安全であるのなら、
 汚染処理水を原田の地元福岡の海に大量放出してみせるがいい。
 「国を挙げて努力」しても風評被害が薄れる迄に長い時間がかかり、
 しかもその間は政府からカネを貰う広告代理店だけが潤うのが問題なのだ!」

「また、費用をかけて処理するのだから、
 今迄散々「安全」と連呼して国民を欺いた原子力事業者が
 罪滅ぼしに汚染水処理費用をより多く分担するのが義務というものだ」

矢張り、「表面化したのは一部に過ぎず、他にも不正が隠れている」と予言した通りである。

▽ 原子力の歴史は隅々まで「政治」「カネ」により汚染されてきたが、今でも何ら変わっていない

『電力と政治』上: 日本の原子力政策 全史(上川龍之進,勁草書房)


「安倍政権がレイムダックになっても、原子力利権勢力は安倍政権より遥かにしぶとい」
とした警告も、残念なことだがまたしても的中したと言えよう。

「さて東電の元経営陣の無責任と醜態が法廷で露呈された裁判だが、
 従前の予想通り「無罪」となった。指定弁護士は「原子力行政への忖度」と
 批判しているが、確実に「忖度」があることは容易に予想されるので
 (以前は訴訟に関わった後、電力会社に天下りした厚顔無恥な裁判官もいた)
 その中で元経営陣の悪質さを浮き彫りにしなければならなかったのだろう」

「女川原発がなぜ大津波に対しても無事だったかに無知で
 原子力事業者側を庇ったようにしか見えない保守退嬰の裁判長だが、
 非常に興味深いことをも言っており注目に値する」

「それは「あらゆる可能性を考慮すれば原発の運転は不可能」、
 「(原発停止なら)地域社会にも一定の影響」とコメントしている点である」

「この言葉は「原発は事故の可能性を無視して運転している」
 「原発停止で事業者や立地自治体にカネが入らなくなる」
 という余りにも醜悪で不都合な事実を示唆している」

「汚染処理水についてまたしても被災地を犠牲にしようとする原田発言が批判されたが、
 無責任の権化のような議員だけでなく司法においても利己的な思考回路が蔓延っていることは
 まさに日本社会劣化の象徴的な事例と言えるのであろう」

「福島原発事故以降の事実を見れば、原発が日本のライフラインなのでは全くなく
 原発事業者の収益のライフラインでしかないことは明々白々である」

矢張り「鈍感で無知なB層有権者は、安倍やヒラメ官僚を延命させて国益を毀損している」のだ。

 ↓ 参考

「あらゆる可能性を考慮すれば原発の運転は不可能」- 裁判所も認めざるを得なかった、原子力の投機性
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/c45232095e56342f875073fd330dac84

「核のゴミ」処分場推進派が1000万円で買収を企む、相変わらず腐敗体質-核燃サイクル行き詰まりも当然
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/2c28b7c073be37ec471b925ee6456200

「患者の死は原発事故が原因」「原発停止を避けたかった」- 裁判で次々暴露される、原子力の汚れた本性
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/341ae616445c008361a3ef63af83bf4b

原発の除染労働者に「深刻なリスク」と国連人権理事会 -「虚偽説明」とまで指弾、安倍も政府も反論ゼロ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/a3f9d385bae7df2106194ad4957559b7

米軍兵士7名を死なせても反省ゼロ、原子力関係者は公然と自己正当化している - 東電は米国で訴訟対策
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/8ae804781ca3bad72459b09e53b0bede

「100mSv以下の低線量被曝でも癌による死亡リスク増加」- 疫学調査で判明、矢張り原発は安全でない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/9d37409245eb262148160ed1c412bd0e

▽ 福島事故後も利権構造は変わらず、御用メディアに多額のカネを投入して宣伝中

『原発プロパガンダ』(本間龍,岩波書店)


再処理工場「合格」、首長歓迎=薄い関心、嘆く反対派―青森・六ケ所村(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051301091&g=eco
”日本原燃の使用済み核燃料再処理工場について、原子力規制委員会が「新規制基準に適合」とする審査書案を了承したのを受け、立地する青森県六ケ所村の戸田衛村長は13日、「合格に向けて大きく前進した」などとするコメントを出した。
〔中略〕
 同村政策推進課の吉岡主悦課長は「昭和40~50年代はほとんどの家庭で出稼ぎに行っていたが、今では皆無に等しい。働き口ができてサービス業も発展し、家族がそろう幸せが実現した」と話す。
 村の経済が潤う一方、地元の反対派は勢いを失いつつある。施設の危険性を訴え続けてきた種市信雄さん(85)は「経済より命が大事なのに、村の人たちは関心がなさそうに見える」と嘆く。
 菊川慶子さん(71)も「原発が動いていないのに再処理をしても意味がない。生まれ続ける核のごみの最終的な受け入れ先も決まっていない」とため息をついた。”

六ヶ所村はどうやら再処理工場と運命を共にするようだ。
ガスと風力発電に賭けていれば村の健全な存続もできたものを。。
これだけ日本原燃に雇われてしまっては、もはや手遅れであろう。


大間、プルトニウム余剰の帰結 コストと国策のはざま 核燃サイクル政策の蹉跌 第4部(4)(時事通信)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58076000V10C20A4X90000/
” 「大間の発電所は日本のプルトニウム政策の中でも必要だ。きちんとやらなければならない」。2020年1月10日に青森県を訪れたJパワー(電源開発)の渡部肇史社長は建設が中断している大間原発について地元の青森県で強調した。大間は稼働すれば年間約1.1トンのプルトニウムを消費できる。しかし20年3月現在、大間原発の工事進捗率は40%に満たないまま止まり、再開のめどは立っていない。
 大間のサイトには別の原…〔以下略〕”

近隣の大間はこの通り。電力需給においても不要なのは明白、
存在意義があるのは原子力関係者の収入にとってだけではないのか。


原燃・再処理工場の安全基準「適合」へ 規制委判断 核燃サイクルの中核施設で初(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200513/k00/00m/040/068000c.html
”原発で使った核燃料からプルトニウムなどを取り出す日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)に関し、原子力規制委員会は13日、安全審査で国の新規制基準を満たしていると判断した。核燃料を再利用するという国の「核燃料サイクル政策」の要となる施設では初めて。技術的にも経済的にも核燃料を再利用し続けられるか見通しが厳しい中、再処理工場が事実上、安全審査を通過したことになる。
 使用済み核燃料の再処理工場の建設は1993年に始まった。しかし相次ぐトラブルにより、完成時期は24回も延期。当初は97年だったが、現在は2021年4~9月を予定している。
 国の審査や検査を巡っては、経済産業省の旧原子力安全・保安院の使用前検査を控え試験的に運転していた07~08年、トラブルが何度も発生。日本原燃は原因の究明や使用前検査の準備を進めていた。その間に東京電力福島第1原発事故が起き、国の新規制基準が施行されたため、14年1月、規制委に審査を申請した。
 審査は、再処理工場の構造が原発と異なり前例がないことから、慎重に進められた。さらに、終盤とみられていた19年3月、飛行機が落下した場合の対策や敷地近くの断層への備えなど30余りの項目について、規制委内で「追加して確認すべきだ」との意見が出た。終盤でのこうした指摘は異例で、規制委の確認作業が続いていた。
 日本原燃は当初、地震の最大の揺れ(基準地震動)を600ガル(ガルは加速度の単位)、青森と秋田の両県境にある十和田火山の噴火で降り積もる火山灰を30センチと想定。しかし、審査の結果、基準地震動は700ガル、火山灰は青森県の八甲田山の噴火も考慮に入れ55センチと見直して対策をすることになった。落下してくる飛行機への対策なども十分だと評価された。
 規制委が安全対策についてまとめた審査書の案は今後、30日間の意見募集(パブリックコメント)や経産相らの意見聴取を経る。
〔中略〕
 稼働には、地元自治体の同意や、詳細な設計をまとめた工事計画に関して規制委の認可などを得る必要がある。【荒木涼子】”

この通り、核燃料サイクルの虚構性は色濃くなってゆくばかり、
国策で推進してしまうとどれだけ失敗しても引き返せないという
典型的な泥沼状態に陥っている。(しかも誰も何ら責任を取らない)


原電の安全審査資料、調査データを250カ所超「変更」 敦賀原発2号機(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200523/k00/00m/040/162000c.html
日本原子力発電による敦賀原発2号機(福井県)の安全審査に関する資料の無断書き換え問題を受け、原電が資料とその根拠になった地層の調査データとを照らし合わせたところ、250カ所以上で変更点を確認した。原電への取材で判明した。委託先の調査会社がデータの評価を改めていたためだが、その経緯などの記録は資料に残されていなかった。
〔中略〕
 2号機の直下には活断層があると指摘されている。審査の結果、活断層と認定されると廃炉になることから、原電は審査会合で「活断層ではない」と主張している。
 原電は規制委に安全審査の資料を提出するため、地質調査会社に敦賀原発の敷地内の掘削調査を委託。
〔中略〕
 その際、例えばデータでは薄い粘土層を表す「シーム」と評価していたのに、文案になると「シーム」に触れていない所が206カ所あった。他にもデータで「(軟らかい層を指す)破砕部ではない」としていたが、文案で「破砕部である」となっていたのが39カ所あった。
 「シーム」や「破砕部」は活断層の可能性を考える上で重要な指標となる。原電はこの文案に基づいて、審査資料をまとめていたが、審査資料にはこのような評価を改めた記録はなかった。原電によると、調査会社がデータを観察し直した結果、評価が変わったという。
 これとは別に、原電の審査資料には80カ所で書き換えや削除が見つかっている。【荒木涼子】”

そしてこちらが相変わらずの安全軽視体質である。
原子力しか収入源がないのだから事業者のあらゆる主張を疑うのは理の当然で、
委託調査であってもカネを払って外注しているのだから「忖度」があっても不思議ではない。
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