みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

『週刊ダイヤモンド』3月30日号 - 日本女性の体外受精は世界一の「高齢」、親の希望が子を脅かす

2019-03-29 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の週刊ダイヤモンドの為替特集はかなり良かった。
「内容は玉石混淆のような印象」と先週書いたが、
実際には「玉」がかなり多かったのでお薦めできる。

日銀の巨額ETF買いが「外国人に不評」というのはまったくその通りで、
日銀と自社株買いで支える市場など中国の官製相場と全く同じだ。
さっさと崩壊して惰眠を貪る株主に責任を取らせないと市場が腐る。

特集を見ても「個人投資家は中小型株と中長期投資に徹すべし」
とは矢張り到底思えないが(時期を選ぶから)、労作記事は多い。

ヘッジファンドの戦略の長短という整理の仕方は珍しいし、
2009年からの9年間、米株の「セル・イン・メイ」で2割も
パフォーマンスが向上するのには本当に驚いた。
(日本株も1割は異なり、中長期投資に固執するのは矢張り愚行である)
季節アノマリーの研究はなかなか奥が深い。

『週刊ダイヤモンド』2019年 3/30号 (株・為替の新格言)


エントリーのタイトルはサブ特集の「ゲノム編修」より。
1987年の九大の石野教授の研究を元に発展した技術だが、
日本の現在の特許件数は中国に「惨敗」であり、
日本政府の「選択と集中」が完全に失敗したことを証明している。

更に悪いことに、日本女性の体外受精年齢は世界一高いので
親のニーズという名のエゴで染色体異常の可能性が高い。

ゲノム編修に倫理面での懸念があっても
このサブ特集にあるように「なし崩し」になったり
「生殖ツーリズム」が始まる危険性がかなりあろう。

日本人が「天からの授かりもの」という謙虚さを失いつつあり、
自己欲望を正当化し子の健康をも脅かしかねなくなっているからだ。

    ◇     ◇     ◇     ◇

東洋経済のドンキ特集は意外に面白かったが、
ドンキの唯一の哲学が「儲ける」ことであるようで、
だから中国人に好かれるのだろうと思った。

ドンキ特集のサブ特集が「哲学」という、
実に皮肉な今週の東洋経済であった。

『週刊東洋経済』2019年3/30号 (ドンキの正体)


何で連載にしたのか全く理解できないリディラバがなくなったのは正解だろう。
分析や提言が素人じみているか煩雑なものばかりだったから。
以前、教員の長時間労働に残業代というとんでもない主張があったので
(クレーマーが増え、負担する有権者も怒るに決まっている)
授業外の業務量が増えている現実も知らずにいるようでは駄目だと思ったのを覚えている。
北欧の教員の賃金フラットカーブや短い労働時間など調査してからでないと話にもならない。

    ◇     ◇     ◇     ◇

士業特集+終活の合わせ技となったエコノミスト特集。
士業もご多分に漏れず業務がコンサル化しているらしい。

かなり関係者向けの特集ではあるが会計事務所「勢力図」は素晴らしく、
業界内部では相当の話題になっているのではないかと思う。

『週刊エコノミスト』2019年 4/2号


ところで市岡繁男氏が遂に「炭鉱のカナリア」の存在を指摘している!
金鉱株が上昇に転じており、大恐慌時も同じであったとのこと。
愈々マーケットの行方に黄信号が灯ったと判断している。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次回もダイヤモンドに注目、スタートアップで日本の成長率は改善しないのではあるが。。

▽ あのアメリカですら低成長で開業率が低下している苦い現実を踏まえて欲しいところ

『週刊ダイヤモンド』2019年 4/6号 (スタートアップ4.0 第4次ベンチャーブームは「本物」か?)


▽ 東洋経済は、本当に賢い者は胡散臭いと見ている筈の『FACTFULNESS』特集

『週刊東洋経済』2019年4/6号 (FACTFULNESS 日本版 ~なぜ賢い人ほど間違うのか?~)


▽ エコノミストは働き方改革法特集、表紙の印象とは逆に効果は極小なのでは??

『週刊エコノミスト』2019年 4/9号

米「逆イールド」問題でエコノミストらしい鋭い分析を期待。
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